レアルマドリードは1902年の創設以降、スペインリーグ優勝32回の最多記録、UEFAチャンピオンズリーグは前身のUEFAチャンピオンズカップを含めて10回優勝などの戦績を残している。そんなレアルはFIFAから「20世紀最高のサッカークラブ」に認定されたほど。

そのレアルマドリードが豪華メンバーを集めて「銀河系軍団」と言われていた2000年前後。その頃のメンバーを紹介したい。

ジネディーヌ・ジダン


現在レアルマドリードの監督を務めるジダンは、ユベントスから当時最高の移籍金で移籍。「マルセイユ・ルーレット」と言われた技に代表されるドリブルと繊細なパスワークでゲームの組み立て役に。レアルの2001年UEFAチャンピオンズリーグ優勝の立役者となった。

ラウル・ゴンザレス


レアルマドリード生え抜きのレジェンド。17歳で下部組織からトップチームに昇格し、その後はエースストライカーとして活躍した。レアルに在籍時の得点はクリスティアーノ・ロナウドが更新するまで過去最多であった323得点を記録している。

ロベルト・カルロス


世界最高の左サイドバックといわれたDF。10年の長き渡って左サイドバック不動のレギュラーとして君臨し、左サイドからのクロスは相手に脅威を与えた。フリーキックの名手としても知られ、長い助走から蹴る独特のキックから「悪魔の左足」という異名も。

ルイス・フィーゴ


2001年にレアル最大のライバルであるFCバルセロナから移籍。この時はバルセロナのフィーゴが経営する日本料理店が襲撃されたほど。それでも銀河系軍団の中心の一人として活躍し、スペインリーグ通算100アシストを記録した。


ロナウド


セリエAインテルから2002年に加入した「怪物」。インテル時代は高速ドリブルで相手を抜き去るスタイルだったが、怪我の影響もあり、レアルの頃は少ない運動量でゴールを決めるスタイルだった。レアルで数多くのゴールを重ねるも、最後は会長と対立して移籍した。

デヴィット・ベッカム


マンチェスター・ユナイテッドから2003年に移籍。マンU時代は右サイドのスペシャリストとして確固たる地位を確立したが、レアルでは慣れぬボランチでの器用に。そのせいか、期待以上の活躍はできなかったものの、世界中で「ベッカム現象」を巻き起こした。

豪華メンバ―が揃った「銀河系軍団」だったが、攻撃型の選手ばかりでバランスを欠いていたため、最終的に崩壊していった。しかし国を問わずに人気者たちを集めた当時のレアルマドリードは「リアルサカつく」と呼ばれるほど魅力的なチームだった。
(篁五郎)
レアルマドリード 2004年度カレンダー
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