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松井秀喜が語った10.8決戦「もの凄く張り詰めた空気だった」

松井秀喜が語った10.8決戦「もの凄く張り詰めた空気だった」
プロスポーツにおいて直接対決で勝った方が優勝というシチュエーションはありそうで中々ない。しかしそれが実際にプロ野球で起きたのが1994年10.8の中日vs巨人だ。

ペナントレース序盤は巨人が独走


このシーズンの巨人は打線はクリーンアップに松井秀喜、FAで加入した落合博満、原辰徳が揃っていた。クリーンアップ以外が弱く貧打に苦しむものの、投手陣が好調。桑田真澄、齋藤雅樹、槙原寛己の先発三本柱に、橋本清・石毛博史という勝利の方程式が確立していたため、他を圧倒。ペナントレースを独走し8月18日にマジック25を点灯させ巨人の優勝を待つばかりという展開だった。

巨人の失速と中日の猛追


だが巨人は7月から3カ月連続で負け越し、マジックは消滅。特に8月25日から9月3日にかけて8連敗を喫するなど急激にチーム全体が調子を落とし大失速する。
その巨人を猛追したのが中日だ。9月をなんと11勝3敗。特に9月20日から10月2日まで9連勝というスパートで、とうとう巨人にゲーム差で並んだ。

試合前から異様な雰囲気だった10.8


そして10.8、巨人と中日はともに勝敗で並んでいたため、勝った方が優勝となる。
追いついた形の中日は高木監督は「ここまで来たら勝つ」と述べ、普段通りの野球をやれば勝てるという自信を見せる。一方追いつかれた形の長嶋監督は、試合前のミーティングで「俺達は勝つ!」と繰り返し叫ぶという異例の訓示を行う。

当時の巨人ベンチの雰囲気を、当時プロ入り二年目の松井秀喜は「落合さんや原さんがもの凄く張り詰めた空気を出していた」と語り、勝利の方程式の一角を担っていた橋本清は「ナゴヤ球場に来ると巨人の選手がいつも注文しているラーメンを誰も注文しないし、練習中から誰も言葉を発しなかった」と述懐している。

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