
タイトルは「最終試験開始」
最終試験は受験生同士の1対1でのバトル。相手を殺さず、「まいった」と言わせれば合格。勝者が抜けていき、負けたものが上に登っていく負け残りトーナメント。不合格者は一人。
これまでの試験成績のもと、身体能力値、精神能力値、印象値を計算し、その優劣で受験生によって戦闘機会に違いが出ている。ハンゾーやゴンは戦闘機会が最多の5回分が用意されており、レオリオやギタラクルは戦闘機会が最小の2回分しか用意されていない。受験生たちはそれを使い切るまでに1勝できれば、試験合格となる。
レオリオの成績が1,2を争う悪さ
1次試験のマラソンではスタミナ切れを起こしたものの、根性で完走。しかし、カバンをほったらかしにしたため、代わりにゴンがかついでいた。3次試験は女の色香に惑わされ、敗北。4次試験ではハンティング対象の受験生のプレートをゴンに取ってもらう。最終試験では対戦相手をキルアに倒してもらい、合格を果たしてしまった。
「金さ!! 金さえありゃ何でも手に入るからな でかい家!! いい車!! うまい酒!!」
ハンターの志望理由を問われて、欲望を丸出しにしたサングラス男。
いいハンターってやつは人間にも好かれるんじゃないか
「あなた……ホッとする ゆるやかで広がりがあってあたたかい音 この街で会った誰よりもいい心音がするわ」
「医者や教師に向いているわ 素敵な先生になりそう 転職をおすすめするわよ」
幻影旅団編で出会うクラピカの仲間、センリツにその人柄をほめられることがあった。
「お前みたいなやつに会いたくてやってる仕事さ がんばっていいハンターになりな」
レオリオがたたき殺そうとしたドキドキ2択クイズのババアからは激励を受けていた。
いまだにしっかり描かれたレオリオの戦闘シーンはない。しかし、レオリオが仲間に恵まれてハンター試験に合格というのは運の良さではない。
「いいハンターってやつは動物に好かれちまうんだ」
かつてカイトがそんなことを言っていた。ゴンやジンは動物からも好かれており、周囲に心強い仲間がたくさんいる。
仲間に好かれる、という点ではレオリオもそうだ。32巻ではハンター協会会長選挙で上位3名に食い込んでいた。今やたくさんのハンターたちがレオリオの人柄を認めている。
(山川悠)
4巻レビュー延長戦→悲劇の老人・ボドロ