
→43話ネタバレ編
これまでに寺島とりこぴんカップルは幾度もデートも重ねてきた。
今回、寺島りこぴん組は浴衣を着込んでの花火大会デート。恋愛ムードは満点! にもかかわらず両者はそらぞらしい距離間を保ったままだ。
寺島による男子部屋での事後報告。「妹感が抜けない」「やりたいとかチューしたいとか思わない」。
女子たちは「もつ焼き」を食べながら、芸能人として伸び悩む苦悩を語りあう。「家(テラスハウス)にいるってことは、仕事がないってことだからねー」。このさりげない会話は事件の理由を考える際に効いてくる。
タモさんバーンズ組の水着購入デート。タモさんの大胆な試着に赤面するバーンズ。ふたりのウフフ、アハハの好場面ではあるが、事件とのコントラストという意味で大きな意味を持つ。
寺島速人、迷走
場面代わり、リビングにおける寺島とりこぴんふたりの会話。
寺島「(自分たちは)なんか恋愛っぽくなんないな」「(りこぴんには)仕事もあるし、学校もあるし、悪いなみたいな感じ」
りこぴん「そんなに気にしなくてもいいかなって思う」
寺島は平行線の関係を終わらせ、次のステップに行きたがっている。
しかし、この会話でもりこぴん鉄壁なガードは崩れず、「洗濯いくわ」と逃げる寺島。
寺島はバーンズとアーマンがいるプレイルームに向かう(ここで洗濯はできないんだけどな!)。会話の流れからバーンズが寺島の態度を問い詰めはじめる。バーンズがだんだんアツくなってきて、口調も厳しくなっていく。これも意味がわからない。で、遁走する寺島。
プレイルームに残る妙な違和感。寺島速人……。役者の夢を諦め、一流の調理人を目指しつつ、現役高校生グラビアアイドルを彼女にしたがっている妖しい瞳の29歳。
永井理子、豹変
「寝てないカップル」代表のバーンズとタモさんの会話で衝撃の事実が浮かび上がってくる。
その内容にスタジオも絶句。山ちゃんひとりががんばってしゃべり続けるが、いつものキレがない。沈黙してしまうドリントル先生の額には「人間不信」の4文字が浮かび上がっているようだ。
正義感が強いバーンズが検事役を買って出る形で緊急会議が招集される。幸か不幸かマーサは不在。りこぴんが出廷し真実の追求が開始される。検事によって寺島速人と永井理子のダークサイドが明らかにされていく。そこで見せた理子の表情の豹変は、けして台本には書けないものだ。
思わず山ちゃんが叫ぶ。
「SNSすぐ閉鎖した方がいいよ!!」
前人未到、リアリティーTVならではの地獄がはじまった。
(飯田和敏)