高齢受刑者の健康のため
北海道旭川市にある男性受刑者を収容する刑務所「旭川刑務所」がリニューアルしたと、9月10日付の北海道新聞(電子版)が伝えている。施設の老朽化のため2011年から建て替えを進めていたのだが、高齢受刑者の健康のために定員500人の居室はすべて個室となったそうだ。個室の広さは約7平方メートル(およそ4畳半ほど)。それぞれにベッドと机、イス、洗面台、トイレが設けられている。ベッドを設置したことによって、高齢者の体の負担が減るのだとか。
旭川刑務所が全室個室にリニューアルしたというので、色々な個室をならべてみました。
— どエンド君 (@mikumo_hk) 2016年9月12日
・旭川刑務所 専有7平方メートル 0円/月
・某プライベートルーム@池袋 5.7万円/月
・某シェアハウス@大塚 専有7平方メートル 11.6万円/月 pic.twitter.com/HXpHtaqBrv
写真をみるとテレビらしきものも設置されており、「都心のカプセルホテルより快適そう」「老人ホームより快適だな」「VIPルームじゃないか!」とTwitterでは驚きの反応が起こっている。中には「俺よりいい暮らししやがって」「こんなんで更生できるか」といった声も少なくない。
上には上が存在、ノルウェーの刑務所
ヨーロッパなどを中心に、世界には何か所も快適な刑務所があるのだが、その中でもよく話題になるのがノルウェーの「ハルデン刑務所」だ。
世界で最も囚人に優しい国とも言われているノルウェー。その「ハルデン刑務所」にはトレーニング施設や図書館があり、さらにテレビゲームまでできるのだという。もちろん部屋は個室でテレビや冷蔵庫も備えられている。
こんな至れり尽くせりの状態だと「更生するわけない!」と思うだろうが、ノルウェーの再犯率は例年20%以下と一般的で、世界的にみてもこの数字は極めて低い。ちなみに2014年に法務省が公表した犯罪白書によると、その年度の日本の再犯率は46.7%であった。設備が良いからといって更生をしないというわけではなさそうだ。