刑務所と聞くと、薄暗いコンクリート打ちっぱなしの部屋を想像してゾッとする人も少なくないだろう。だが、そんなイメージを大きく覆すのが「旭川刑務所」だという。Twitterではその充実した部屋の様子に「普通に住みたい」との声まで上がっている。

高齢受刑者の健康のため


北海道旭川市にある男性受刑者を収容する刑務所「旭川刑務所」がリニューアルしたと、9月10日付の北海道新聞(電子版)が伝えている。施設の老朽化のため2011年から建て替えを進めていたのだが、高齢受刑者の健康のために定員500人の居室はすべて個室となったそうだ。個室の広さは約7平方メートル(およそ4畳半ほど)。それぞれにベッドと机、イス、洗面台、トイレが設けられている。ベッドを設置したことによって、高齢者の体の負担が減るのだとか。




写真をみるとテレビらしきものも設置されており、「都心のカプセルホテルより快適そう」「老人ホームより快適だな」「VIPルームじゃないか!」とTwitterでは驚きの反応が起こっている。中には「俺よりいい暮らししやがって」「こんなんで更生できるか」といった声も少なくない。

上には上が存在、ノルウェーの刑務所


ヨーロッパなどを中心に、世界には何か所も快適な刑務所があるのだが、その中でもよく話題になるのがノルウェーの「ハルデン刑務所」だ。

世界で最も囚人に優しい国とも言われているノルウェー。その「ハルデン刑務所」にはトレーニング施設や図書館があり、さらにテレビゲームまでできるのだという。もちろん部屋は個室でテレビや冷蔵庫も備えられている。

こんな至れり尽くせりの状態だと「更生するわけない!」と思うだろうが、ノルウェーの再犯率は例年20%以下と一般的で、世界的にみてもこの数字は極めて低い。ちなみに2014年に法務省が公表した犯罪白書によると、その年度の日本の再犯率は46.7%であった。設備が良いからといって更生をしないというわけではなさそうだ。
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