庵野秀明と樋口真嗣の絶妙なコンビネーションによって傑作となった「シン・ゴジラ」。
後編は、庵野秀明がゴジラに起こした革命について、東宝の山内章弘プロデューサーにお話を聞きました。
前編はこちら
庵野対東宝、エヴァと並べた決断、掟破りの「シン・ゴジラ」山内章弘プロデューサーに更に聞く
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──庵野さんの気持ちを動かすのは大変ではなかったですか。
「印象的だったのは、作品を観てもわかることだけれど、ディテールをすごく大事にされる方で。僕らはどうしても大局でものを見がちですが、そうじゃなくて、とても些細に見えるような部分こそ大事なのだっていう。脚本も現場の作業も宣伝のやり方にしても、そこにこだわります? ということを大事にしていて。でも映画をつくるとは本来そういうものなのだと、今回、改めて考えさせられました」
──大ヒットを狙うため合理性に走り、細かい部分を捨ててきた状況があって。でもその反対で、一見小さく見えるところにこだわったら観客がたくさん入ったことを示した庵野さんはすごいと思います。
「たとえば、宣伝に関して、ネタバレは公開日まで隠しますと言っても限度があって、幅広く宣伝してもらうためにたいていはマスコミにある程度は事前に観てもらうわけです。でも、今回、庵野さんが、ここまで細部にこだわって作っているのだから、お客さんにはじめて観た驚きを味わってほしいということで、広く多くの人に知ってもらう宣伝を封じたわけです。いつもと違うやり方に宣伝部は戸惑ったわけですが、結果的にはそれが良い結果を生んだ気がします」