北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 古渓一道

■【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO】ライブレポート
2016.08.12(FRI)at 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
(※画像6点)
(C)RISING SUN ROCK FESTIVAL

例年にない暑さが続いた北海道。気温30度、広がる青空。
刺すような日射しが照りつける快晴の中で今年のライジングサンはスタートした。

北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 古渓一道

仲間たちとテントやタープを張った後、最初に向かったのはEARTH TENTトップバッターのMrs.GREEN APPLE。昨年のdef garage出演時も披露した「愛情と矛先」「HeLLo」「StaRt」といった楽曲も、昨年とは観客の反応が段違い。5人のステージでの振る舞いには風格のようなものさえ感じられ、この一年で積み上げてきたものが実を結んでいるなと実感する。「リスキーゲーム」ではメンバーがタオル回しを促し、色とりどりのタオルがオーディエンスの頭上ではためいて圧巻だった。

北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 古渓一道

続いて同じくEARTH TENT でBase Ball Bear。先日脱退したギター、湯浅将平にかわってサポートを務めるのはなんと田淵ひさ子である。ボーカルの小出祐介は、田淵が在籍していたナンバーガールを好きになったのは初年度のライジングの映像を観たことがきっかけと語り、彼らへのリスペクトを込めて「透明少女」をカバーした。まさに1999年のそのステージを観た私としても、この展開には大興奮! 「GIRL FRIEND」「LOVE MATHEMATICS」「PERFECT BLUE」「changes」などベスト・ヒッツ的なセットリストもフェスらしくて最高だった。

北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 古渓一道

続いてSUN STAGEでキュウソネコカミを少々。昨年のEARTH TENTから昇格という形になったのでメンバーも「4大フェスでメインステージに立たせてくれたのはライジングが初めてです!」と喜びをあらわにしていた。多少の気負いは漂わせていたものの、ライブは良い意味での“軽み”を保ったまま。
そこが良いんだよね。

北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 柴田恵理

次はフジロックでも観た電気グルーヴを背中で聞きながらRED STAR FIELD方面に向かい、岡村靖幸にスタンバイ。このエリアに毎年出店しているラコスバーガーを食べながら待つのも恒例だ。ライブは今年1月にリリースされたニュー・アルバム『幸福』のオープニング・ナンバー「できるだけ純情でいたい」で始まった。マニュピュレーターの白石元久はじめ、バンド・メンバーもおなじみの面々だけにアンサンブルは当意即妙。岡村ちゃんのダンスのキレもバッチリで、余裕綽々のステージ運びにシビレる。中盤ではなんとBase Ball Bear 小出祐介が登場し、岡村ちゃんと共作した「愛はおしゃれじゃない」を一緒にプレイするという、とても貴重な一幕もあった。同じ日に出演してるし、もしかしたら出るかも……?とは思っていたけど、これは嬉しかった! 「ビバナミダ」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」ときて、ラストは「だいすき」でシメ。高値安定の満足感あふれるライブだった。

北海道の大地に布袋寅泰、岡村靖幸、電気グルーヴらが登場。RSR初日/ライブレポート
撮影 新保勇樹

そしてこの日の最後は布袋寅泰。映画『キル・ビル』のテーマでおなじみの「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」から始まったライブはこれぞフェス!という完全無欠のセットリスト。「スリル」「POISON」「BE MY BABY」……歴代のヒット・ナンバー連発でとにかく魅せるわけだが、とりわけ「DANCE CRAZE」「NO.NEW YORK」「DREAIN'」とBOOWYの曲を演ったときは会場が沸騰。
6月に音楽番組『ミュージックステーション』で見た時も驚いたけど、このファンの喜びようを目の当たりにするとまた格別だ。
(取材・文/美馬亜貴子)

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