東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

■f(x)/【f(x) the 1st concert DIMENSION 4 - Docking Station in JAPAN [ENCORE]】ライブレポート
2016.11.03(THU)at 横浜アリーナ
(※画像6点)

東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代らが所属する韓国の大手芸能事務所、エスエム・エンタテインメントのガールズグループf(x)(読み:エフエックス)が、ことし2月に行った日本での初単独ツアーのアンコール公演となる【f(x) the 1st concert DIMENSION 4 - Docking Station in JAPAN [ENCORE]】を、11月2、3日の2日間、横浜アリーナにて開催。アンコールを含む全36曲を披露し、約2時間半、集まった各日約9,000人、合計18,000人の観客を楽しませた。


「36曲を披露」と聞くと、「どんなに長いライブなんだろう?」と思うかも知れないが、約2時間半で終了。そうすると「MCが全くないとか?」と思うかも知れないが、一般的なライブとおなじくらいはある。では、「なぜ?」となるが、そこがf(x)のライブの一つの見所。全体を数ブロックに分けて、その間の曲たちは曲間をつなげた、いわゆる“ノンストップ・リミックス”になっていて、つなぎ目の自然さはときにいつ次の曲に変わったのかわからないほど。メンバーのエンバが、「皆さんはこの会場を公演を観る場所だ、と思ってるかも知れないですけど、違います! ここは一緒に遊ぶ場所です」と言っていたように、会場全体がクラブのような雰囲気に。正直、平均5、6曲を休む間なく歌い、踊るメンバーは大変だろうが、それを苦なく見せることで、観客を踊らせ、歌わせ、楽しませている。女性アーティストの公演だと、やはりどちらかというと観客は男性の方が多いのが常なのだが、f(x)は圧倒的に女性が多いのも、観るだけでなく、自分で楽しめるライブだからかも知れない。

東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

本ツアーのコンセプトである“DIMENSION 4”を視覚化した箱をかぶったメンバーのビクトリア、エンバ、ルナ、クリスタルが、ステージ上に立ち、そこから一人ひとり顔を出すという演出からスタートしたライブ。最初の「Electric Shock」~「Dracula」のブロックは、黒のボトムに赤いラメのジャケットという衣装で、キレのあるダンスともに、クールなナンバーで一気に観客のボルテージを上げる。続く、「Gangsta Boy」~「Sorry」のブロックでは、雰囲気を一転。衣装を赤のチェックのボトムに、白シャツ、ネクタイという、スクールルックに変え、キュートな一面を見せる。弾けるような笑顔で、ステージ上を走り回ったりもし、先程までとは全く違うグループのようにも見えてくる。
かと思えば、このブロックではパワフルな歌声でバラードも披露し、幅広い才能を見せつける。映像を挟んで、「ミヘン(Shadow)」からのブロックでは、衣装をパーツごとに色を変えたカラフルなものに着替え、そのカラフルさと相まるかのように、くるくると変わる魅力で、さらに観客を惹きつける。椅子に座って歌った「ビングル(Sweet Witches)」や、アイスクリームのレプリカを持ちながら歌った「Ice Cream」などでは、セットや小道具を使って、曲の世界観をより際立たせる。「Traveler」からは、そこへさらに、ステージを降りて観客の合間を歩いたり、会場後方に設置されていたミニステージで歌ったりと、観客との距離を縮める演出も加わり、会場の一体感を高めて行く。

東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

「ムジゲ(Rainbow)」からのライブ後半戦は、衣装をよりカジュアルなものに変え、観客も一緒に踊れるような曲をセレクト。特に、このブロックでは今回が初公開となる、f(x)史上初の日本オリジナル楽曲「Cawboy」も歌唱。前日が発売日だったということもあり、すでに聴いている観客も多く、メンバーもその様子に喜びながら、一緒になって歌っていた。続く、最終ブロックとなる「4 Walls」~「Cash Me Out」では、本公演のオリジナルキャラクター“KLAV(クラブ)”がDJに扮してステージに登場。その音に合わせて、メンバーも観客も一体となって歌い、踊りまくる。黒を基調に、それぞれに光る素材の差し色を使った目にも眩しい衣装をまとったメンバーも、ステージの上にいながら、そのすぐ下にいる観客たちと変わらない、この瞬間を心から楽しむひとりの女の子に戻ったようにも見えた。

東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

東方神起、少女時代らの後輩グループf(x) 涙のアンコール公演「また日本に来たい」/レポート・セトリ

アンコールでは、メンバー一人ひとりがこの公演を行えたことへの思いを口にする。
「今日、この会場に来てくださったファンの方に心から感謝します。
そして、ここには来られなかったファンの方にも感謝しています」(ルナ)
「アンコール公演となっていますが、これで終わりではないですよね。また日本に来たいと思います!」(エンバ)
「久しぶりの公演で緊張もしていたのですが、皆さんのおかげで、本当に楽しい時間を過ごすことができました」(クリスタル)
「次に機会があれば、ぜひ、みなさん、また観に来てくださいね。私たちも素敵なステージが作れるように頑張ります」(ビクトリア)
すると、感極まったのか、ルナが涙を流してしまう。そんなルナの涙をを残りのメンバーが一生懸命ふいてあげているのが本当に可愛らしかった。ルナは「涙じゃなくて、汗です(笑)」とおどけていが、最後の曲「Ending Page」を歌いながら、再び涙が止まらなくなってしまい、それを歌いながらまたメンバーが拭ってあげていた。

かっこよくて、かわいくて、最後にはとても愛おしい気持ちも芽生えた今回のアンコールコンサート。初の日本オリジナル楽曲が収録されたシングル『4 Walls / COWBOY』もリリースされ、今後の日本での活動も期待できそうだ。

≪セットリスト≫
1. Intro
2. Electric Shock
3. Red Light
4. Dangerous
5. Dracula
6. Gangsta Boy
7. Toy
8. LA chA TA
9. Me+U
10. ピノキオ(Danger)
11. Beautiful Goodbye
12. Sorry
13. ミヘン(Shadow)
14. ビングル(Sweet Witches)
15. Milk
16. Ice Cream
17. NU ABO
18. Traveler
19. Zig Zag
20. Airplane
21. Jet
22. Beautiful Stranger
23. ムジゲ(Rainbow)
24. Pretty Girl
25. Diamond
26. Cawboy
27. チョッ サラン(Rum Pum Pum Pum)
28. Step (+SHAKE THAT BRASS)
29. 4 Walls
30. Papi
31. deja vu
32. Rude Love
33. Cash Me Out
<アンコール>
1. All Mine
2. Hot Summer
3. Ending Page

≪リリース情報≫
New Single
『4 Walls / COWBOY』
2016.11.02リリース

【CD+DVD盤】
AVCK-79347/B / ¥1,944(税込)

【CD盤】
AVCK-79348 / ¥1,080(税込)

[収録曲]
1. 4 Walls
2. COWBOY
3. 4 Walls inst
4. COWBOY inst
<DVD> ※DVD付盤のみ
1. 4 Walls Music Video -Japanese Ver.-
2. 4 Walls Music Video Making
3. 4 Walls / COWBOY Jacket making

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