「保育園落ちた日本死ね!!!」の投稿で話題になった匿名ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に、女性の容姿に関する切実な思いを綴った記事が投稿され注目が集まってる。2016年12月20日に公開された「ブスはどうやって生きていけばいいのだろう」という題名の告白だ。


“ブス”な女性はいくら努力をしても報われない!?


「私はブスだ」という言葉で始まるこの文章では、自身の容姿に対するコンプレックスを詳細に書いたうえで、「社会に出てみて思ったことはブス女への風当たりが厳しいということだ」と、ブス呼ばわりされる女性たちが社会でどう扱われるかを綴っている。

この記事では、
「男性から見て 容姿の優れた女>容姿の優れた男>ブス男>>>>ブス女 の扱いをしていると感じる」
「男性にとって女性の評価の基準の第一が容姿なのだと思う」
「容姿の欠点をカバーしようとそれ以外を必死に頑張ったところで最後にくるのは『でもブスじゃん』という容姿への評価」

と、男性が女性の容姿ばかりを重視すること、そのせいで女性の努力が報われないことを指摘しており、最下位の女性は「『人間じゃないもの』として扱われる」とまで書いている。これを読んだユーザーからは「これは確かにあるよね」「見た目だけで判断する男はホントひどい。でもこれが普通にまかり通ってる気がする」といった声が上がっている。

ネット上では、男性のモテそうな要素、行動に対し「※ただしイケメンに限る」などと茶化すおきまりの流れもあるが、「男の“ただイケ”はネタだし、女からすれば顔以外でモテ要素のある男ならちゃんとモテると思う」「これって一応男が男に対して使ってる言葉だけど、男がいかに容姿を重視してるかをあらわしてるよね」という意見も。

女性の化粧になぜか批判的な男たち


他にもこの投稿では、辛ければ容姿を磨く努力をしろという自己責任論を押し付けられる一方で、すっぴんと化粧時の違いが許せない男性の意見がまとめサイトに書き込まれていると指摘。女性の画像を貼り付けながら「このレベルの女は抱ける?」「この有名人が劣化した」と批評する一方で、化粧をする女性を「生まれた子供の顔が違ったら嫌だから化粧は禁止にすべき」などと叩く男性の投稿があるという。

匿名ブログ投稿者の女性は、歯の矯正や美容整形、化粧・服装の研究などの努力を重ね、「存在がギリギリ許される、というレベル」になったという。しかし、好きだと言ってくれた男性が道端の女性を見て「ほんとブスだけは無理」と言ったことにショックを受けているようで、「好きでこんな顔に生まれたわけじゃない。恋をして子供産んで、人並みに生きていたかった」の心境を述べている。

2016年に発表された明治安田生活福祉研究所の調査「20〜40代の恋愛と結婚」よると、結婚相手として重視したい条件で、容姿や身長を「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた未婚男性が50.6%だったのに対し、未婚女性は39.8%となっている。こうした状況を見る限り、まだまだ見た目を重視する男性の割合が残念ながら高いようだ。
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