専業主婦は活躍してないの!?
番組の冒頭、街頭インタビューで「女の人全員働いて頑張ってるし、家でも頑張ってるし、専業主婦の人も頑張ってるのに何をもって“活躍”っていうのかな?」というコメントが。
同番組に出演していた芥川賞作家の本谷有希子氏も「活躍って本来は、やった後から“活躍してる”って事であって、最初に求めることではないからおかしい」と語っており、この“一億総活躍”という言葉に懐疑的な女性が多いよう。
ソニー生命が全国の20~69歳の女性にネットで行った調査(調査期間:2016年2月5日~2月6日、有効回答数:1,000サンプル)によると、「毎日の家事や地域での貢献を時給に換算するといくらになると思うか」という質問には、「未就学児の育児・世話」が全世代平均で1,315円、「食事の準備・後片付け」は997円という結果に。
「家政婦っていう仕事があるくらいなんだから家事とか育児も活躍でしょ! たしかに“仕事”っていう呼び方は変かもしれないけど、確実にみんながんばってるよ」と専業主婦が“活躍していないように見える”社会には不満の声が上がっている。
働きたくても働けない!
番組では、女性が働くうえで壁となる出来事も紹介。「結婚の壁」「妊娠・出産の壁」「小1の壁」「思春期の壁」など、10個の壁があり、視聴者からのFAXでも「働きたいのに保育園がないから働けない」「そもそも子供を安心して預けられる場所が少ない」との声が寄せられていた。
ソニー生命の調査でも、専業主婦のほぼ3人に1人は「本当は外に働きに行きたい」と回答。しかし、「子育て後の再就職は厳しい」への同意率は76.8%と、なかなか女性が働きに出る環境は整っていないようだ。