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明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを「年収5000万円」で募集するワケ

明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを「年収5000万円」で募集するワケ

ブロックチェーンやAIに注目が集まり優秀なエンジニア獲得に各社が動くなか、気になる人材募集を行っている企業を見つけた。明治30年創業の老舗出版社・実業之日本社だ。同社が2017年7月に公開したリクルートページの中途採用欄を見てみると、データサイエンティスト・AIエンジニア・ブロックチェーン開発エンジニアを1,500万円~5,000万円という高給で募集しているのだ。

同社のイメージは作家・池井戸潤氏の小説や「月刊美術」といった紙の雑誌、また「静かなるドン」や「ストロベリーナイト」といった青年・大人向けコミック。ガイドブックや子ども向けメディアミックス作品の「ねこねこ日本史」も人気だが、AI・データサイエンス・ブロックチェーンといった技術分野に進出するイメージが得られず、またそれぞれの専門職種を高給で募集するイメージも湧かなかった。

さらに同社ではそうしたエンジニアの募集の中で「情報通信業」という業態への転換もほのめかしている。

同社の狙いは何か、またどのような人材を獲得したいと考えているのか。代表取締役社長の岩野裕一氏にこれからの成長戦略とエンジニアの活用についてお話を伺った。

個人で情報発信できる時代の出版社のビジョン


――リクルートページでは「『製造業』から『情報通信業』に脱皮」と書かれていました。将来的な事業スタイルを見据えての人材募集と考えましたが、老舗出版社がどのようなお考えで何を目指されての募集なのかをご教示いただけますでしょうか?

明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを「年収5000万円」で募集するワケ


岩野氏:老舗企業の社長としては、バトンを次世代にきちんと託す、ということは大切に考えなければならないことの一つです。しかし、ご存じの通り出版業界は現在、とても追い込まれており極めて深刻な状態にあります。情報を得るために本・雑誌を読む時間は減って、ネットを活用している時代ですよね。戦後のある時代までは情報を独占できていた時代があったのですがそうではなくなってきています。

出版社の強みとは何なのか。それは情報を「持っている」ことではなく「流通させてお金に換えることができる」ことだと思っています。

インターネットが普及する前は、個人で情報発信するのには大きな壁がありました。有名になれば新聞やテレビに出られますが、そうでなければ出版社に依存していたのです。それが今は、ブログなどで簡単に情報発信ができます。

明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを「年収5000万円」で募集するワケ


コンテンツが一人歩きできる時代です。個々人が情報発信をできる中で、私たちが何をできるのか。

紙に限らずありとあらゆる手段で情報を読者に届け、そして換金する。キャッシュポイント(収入源)をたくさん持った上でコンテンツを送り届けること。それがこれからの私たちの強みになるのです。

――コンテンツプロバイダーのような存在ですか?

岩野氏:少し違いますね。コンテンツプロバイダーになれるほどの規模ではなく、エージェントのような規模感と捉えています。

明治30年創業の実業之日本社がAIエンジニアを「年収5000万円」で募集するワケ

今、自分の作品をより広げてくれる存在に預ける。そういう著作物をお預かりして展開していくのがこれからの出版社ということです。

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