食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


筆者、このケーキをトータルで3口しか食べられないとは、買ったときは微塵も思いませんでした。彼が提案した「シェア」のせいです。

モンブランはシェアし、それ以外のどちらか好きな方を彼が食べ、残った方を筆者が食べるイメージでいました。

以前、彼はモンブランを好き好んで食べないと言っていたので、筆者はこのモンブランをほとんど独り占めできる、ラッキー♪と思っていたのに、フタを開けてみたら、ほとんど独り占めしたのは彼の方。看板商品だから食べたかったのに。
丸いやつは一口も食べられませんでした。彼に「あれ美味しかったのになんで食べなかったの!?」と言われたときは、美容師の彼が愛用するハサミを鼻毛カッターにすり替える計画を練り始めました。

悔しさ爆発!真夜中に怒りの別れLINE


「ここに置いといたお金どうした?」みたいなことって話しづらくないですか? 同じように食べ物に関しても、筆者は「もっと食べたい」みたいなことが、直接は言えないのです。
だから「シェア」とか言われたら、どれをどれだけ食べていいか困ってしまい、結局全然食べられません。

食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


元々は彼への優しさで買ってきたケーキ。優しさのままで終えたかったものの、満足に食べられなかったことが本当に悔しくて悲しくて、彼が寝てから、ケーキを食べることを筆者が楽しみにしていたこと、あのケーキを買ったお店がどれほど有名か、あそこのモンブランがどれほど名物かを、そのお店について書かれたネット記事のURLを添付し、LINEで送りました。

筆者の甘いものに対する情熱は並大抵のものではなく、甲子園を目指す球児レベルだと、彼が以前言っていたのです。彼は筆者が甘いものをそれほど好きなことをわかっていながら、どうして何も気にかけてくれなかったのか。そんなことが頭に浮かび、自分でも嘘か本当かわからなかったのですが、「別れを意識している」とまで綴ってしまいました。


女子のケーキ本気度は平均的に高い?


とはいえ彼の立場になってみると、やはり悔し紛れでもなんでも、「あと全部食べていいよ」と言ったのは紛れもなく筆者自身であり、彼が察してケーキを分けてくれるのが理想ではありましたが、筆者の発言を彼が真に受けるのは当然のこと。言いたいことを直接言えない筆者に非があると思っていました。


しかし女友達にそのことを話したら、「それは彼が悪い」という筆者にとっての棚ぼたオピニオン。
きっと筆者だけでなく、女子のケーキに対する本気度は平均的に高いのです。ケーキの食べ方で別れまで意識することも稀でないのかもしれません。

食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


甘いもの好き女子とケーキをシェアするとき、彼女のフォークの進みがよろしくなければ遠慮しているのだなと察し、ケーキを分けたり勧めてあげたりすると、かなりスマート男子に映るはずです。ケーキに限らずエビチリでも、その人が好きなものならなんでも。


甘いもの好き女子に対する注意点


甘いものが好きすぎると、甘いものに対する心の余裕がなくなり、それに関する冗談が通じません。
今回もそうだったのですが、彼は複数の甘いものを目の前にしたとき、よく「これ全部食べていいの?」と聞いてきます。
まずそれが、本気で言っているのか冗談なのかわからないのですが、本気だったら、甘いものを愛する筆者に「おあずけ」を食らわすただの意地悪ですし、冗談であったら、そんな笑い袋をも鬱病にさせるようなつまらない冗談を言っている時間にフォークを準備してほしい。
甘いものを食べることは、甘いものを愛する者にとって「愛」そのもの。1ミリの冗談も通用しませんし、邪魔も許せません。

食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


彼女や周りの女子の甘いものとの距離感を見つめてみてください。ふざけて横からパクッ!とかしない方が賢明な場合もあります。


甘いもの好きが喜ぶベストなケーキのいただき方!


そもそも小さいケーキいくつかをテキトーにシェアするという、今回の彼みたいなケーキのシェアの仕方は、もし「もっと食べたい」と、言いたいことをはっきりと言えた場合でもいかがなものかと思います(モンブランはシェアするつもりで買っておきながら言うのもアレですが…)。

甘いものを愛する筆者(女)が思う、小さいケーキを食べるときのベストないただき方を紹介します。

その1
シェアするならば「ひと口」です。
何せ満足にシェアすら出来なかったのであくまで想像ですが、元々小さいケーキを半分ずつ食べても、ケーキを食べたとき特有の幸福感が中途半端で不完全燃焼になってしまうかと。
それぞれしっかりと"Myケーキ"を選び、シェアは互いに「ひと口」!


その2

食べ物のシェアはどのタイミングでするのが正解?


シェアのタイミングについてです。
よく「ひと口食べる?」と聞くと、「最後にもらう」とか「余ったらもらう」と言われるのですが、それ嫌いです。
最後にとっておかねばならないことを意識しながら食べ進めるせいで、幸せにどっぷりつかれないからです。
食べ物の味にもよりますが、基本的にシェアのタイミングは「途中」がベスト。正直、最初に食べてもらっちゃった方が後のことを考えずにすむのでいいのですが、最初のひと口は、最初すぎて一番美味しいところを与えられない罪悪感があるので、途中でひと口ずつ交換し、あとはそれぞれのケーキを堪能する。
これが甘いものを愛する女目線の、幸せなケーキのいただき方です!

「美味しい」と感じる時間って、とっても大切です。もちろんそのときに仲良くいたいものですが、皆さんも彼女が用意してくれたケーキで同じような事件が起こってしまったら、サプライズケーキの準備を。シェアはひと口まで!
(武井 怜)
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