東京・池袋のサンシャイン水族館で、深海に棲む生き物をテーマにしたイベント「ゾクゾク深海生物」が、2017年3月5日まで開催されています。普段は見られない深海生物を実際に体感できるチャンス! 早速、行ってみました。
「深海生物は、今とても人気なんですよ」と話してくれたのは、広報スタッフの中山さん。
ただし展示までの道のりはとても困難なものだったとか。通常は深い海の底で暮らしている生物たちなので、採取は大変です。さらに運搬も担当の飼育スタッフさんが自ら行い、生物の状況によっては展示できない場合もあるとのこと。実際、今回展示されていた深海生物たちも3日前に採取したばかりだそう。これは心して見なくては!
入館すると、まずは目がかわいいアカザエビに会えました。
なお照明が赤いのは、普段明かりの届かない暗い深海にいる生物に支障を与えないため。少しでも生物にとって快適な環境となるよう配慮がされています。
深海約300mの水深にいる生物と目が合う体験はなかなかありません。実はシビレエイもいたのですが、この時は砂に潜っていて出会えず、残念!
次の水槽では、今や深海生物の代表とも言えるダイオウグソクムシ、オオグソクムシがお待ちかね。体長は大中小とさまざま。ちょっとグロテスクですが実際にモゾモゾと動いている姿を見ると、より愛着が湧いてきます。
そして、深海生物ファンの中で大変人気があるというメンダコとご対面。
タコならではの、なんとも形容がしづらい独特な動き。脚の間には膜があって、まるでパラシュートのようにふわりふわりと動きます。頭にはまるで耳のようなヒレもついていてキュート! ユーモラスさとかわいらしさを感じて、ファンが多い理由も納得です。
ただ、とてもデリケートな生物であるため、展示できないことも多いとか。会えた際には、ぜひじっくりと見守ってくださいね。
「ゾクゾク深海生物」では、展示以外にも深海生物に興味が湧く仕掛けが満載。まずショップ アクアポケットには、深海生物グッズが多数並んでいます。
メンダコのぬいぐるみなどが人気ですが、今回の一押しは、オリジナルのダイオウグソクムシスリッパ(2,592 円/税込み)! 飼育スタッフが考案し、雛型も作成。そのため、尾ビレや触覚、そして顔つき(!?)も本物そっくり! ここでしか手に入れることができない珠玉の名品です。
また、カフェでは深海生物を象ったスイーツもお出迎え。……のはずだったのですが、午後一の取材だったにも関わらず、なんとケーキは全て売切れ。特にサンシャイン水族館オリジナルという、ピンク色のバレンタイングソクムシケーキは大人気とのことでした。
カナロアカフェでは深海生物をふんだんに使った、その名も「深海汁」が提供されています。深海生物の採取状況によって中身が変更するという、まさに一期一会の料理。
今回はキンメダイをベースに、オオコシオリエビが丸ごと入っています。先程ガラス越しに見た生物と、こういう形で対面するとは、不思議な感じがします。それと同時に、魚介類好きな日本人としては、運ばれた瞬間から漂っている芳醇な香りがたまりません。
というわけで、早速一口。お、お、これは、美味しい! 潮汁やブイヤベース、いやそれ以上に濃厚に味が絡んだ海のエキスが、とても素晴らしい出汁の味わいを醸しだしています。
実はこちらカフェスタッフさん自らが調理・監修したというメニュー。それは美味しいに決まっています!
ただ残念なことに見込み時間や人手、そして素材の制約などがあり、期間限定となっています。
※深海汁は1月28日(土)・29日(日)、2月11日(土)・12日(日)、3月4日(土)・5日(日)の計6日間のみ、各日限定50食販売。
さらに「深海生物ゾクゾクタッチ」では、深海生物に触ることもできます! ダイオウグソクムシを手に乗せてみました。直に触れられた感動に加え、足や節はこんな感触なのかという驚きの連続でした。
また、水の温度も深海に近い10℃前後に設定してあるため、その冷たさにもゾクゾク! 過酷な環境で生きる深海生物のたくましさをあらためて感じました。
「深海生物ゾクゾクタッチ」は毎日開催ですが、定員制で早くに埋まることもあります。
○時間:各日13:00~、14:30~
○料金:300円(各回定員20名)
※別途水族館入場料が必要となります。
○受付場所:サンシャイン水族館年間パスポート受付カウンター
深海生物の魅力を様々な角度から堪能できた「ゾクゾク深海生物」。
「このイベントで深海生物をもっと好きになって、知りたいことが出てきたらどうしたらいいですか?」と中山さんに質問したところ、「館内にいる”いきものガイドスタッフ”に気軽に声をかけて聞いてください」とのこと。日によっては、実際に生物を採取されたスタッフさんが担当することもあるそうです。
普段見られない深海生物を見るのはもちろんのこと、味覚や触覚を通じても楽しく体験ができる、レアなイベントでした!
(高柳優/イベニア)

深海生物の入った「深海汁」
めったに出会えない! レアな深海生物たち
「深海生物は、今とても人気なんですよ」と話してくれたのは、広報スタッフの中山さん。
ただし展示までの道のりはとても困難なものだったとか。通常は深い海の底で暮らしている生物たちなので、採取は大変です。さらに運搬も担当の飼育スタッフさんが自ら行い、生物の状況によっては展示できない場合もあるとのこと。実際、今回展示されていた深海生物たちも3日前に採取したばかりだそう。これは心して見なくては!
入館すると、まずは目がかわいいアカザエビに会えました。

アカザエビとナマコとヤドカリがお出迎え
なお照明が赤いのは、普段明かりの届かない暗い深海にいる生物に支障を与えないため。少しでも生物にとって快適な環境となるよう配慮がされています。

こっちを見つめるミドリフサアンコウ

ミドリフサアンコウ 赤い身体に斑点模様がついています
(画像提供:サンシャイン水族館)
(画像提供:サンシャイン水族館)
深海約300mの水深にいる生物と目が合う体験はなかなかありません。実はシビレエイもいたのですが、この時は砂に潜っていて出会えず、残念!
次の水槽では、今や深海生物の代表とも言えるダイオウグソクムシ、オオグソクムシがお待ちかね。体長は大中小とさまざま。ちょっとグロテスクですが実際にモゾモゾと動いている姿を見ると、より愛着が湧いてきます。

色々な大きさのグソクムシたち
そして、深海生物ファンの中で大変人気があるというメンダコとご対面。
一部では『深海のアイドル』とも呼ばれているとか。中にはわざわざ電話でメンダコがいるか確認してから、水族館を訪れる人もいるそうですよ!

とてもレアなメンダコの生写真
タコならではの、なんとも形容がしづらい独特な動き。脚の間には膜があって、まるでパラシュートのようにふわりふわりと動きます。頭にはまるで耳のようなヒレもついていてキュート! ユーモラスさとかわいらしさを感じて、ファンが多い理由も納得です。
ただ、とてもデリケートな生物であるため、展示できないことも多いとか。会えた際には、ぜひじっくりと見守ってくださいね。
ダイオウグソクムシがスリッパに! 深海生物グッズも豊富
「ゾクゾク深海生物」では、展示以外にも深海生物に興味が湧く仕掛けが満載。まずショップ アクアポケットには、深海生物グッズが多数並んでいます。

ショップの深海生物グッズ
メンダコのぬいぐるみなどが人気ですが、今回の一押しは、オリジナルのダイオウグソクムシスリッパ(2,592 円/税込み)! 飼育スタッフが考案し、雛型も作成。そのため、尾ビレや触覚、そして顔つき(!?)も本物そっくり! ここでしか手に入れることができない珠玉の名品です。

ダイオウグソクムシスリッパ(画像提供:サンシャイン水族館)

ダイオウグソクムシスリッパ 手描きPOP
また、カフェでは深海生物を象ったスイーツもお出迎え。……のはずだったのですが、午後一の取材だったにも関わらず、なんとケーキは全て売切れ。特にサンシャイン水族館オリジナルという、ピンク色のバレンタイングソクムシケーキは大人気とのことでした。

深海生物のケーキ、完売のお知らせ

ピンク色が映えるバレンタイングソクムシケーキ(画像提供:サンシャイン水族館)
謎の限定メニュー「深海汁」を堪能
カナロアカフェでは深海生物をふんだんに使った、その名も「深海汁」が提供されています。深海生物の採取状況によって中身が変更するという、まさに一期一会の料理。

深海汁 海老入り豪華版(500円) ※通常版は300円
今回はキンメダイをベースに、オオコシオリエビが丸ごと入っています。先程ガラス越しに見た生物と、こういう形で対面するとは、不思議な感じがします。それと同時に、魚介類好きな日本人としては、運ばれた瞬間から漂っている芳醇な香りがたまりません。
というわけで、早速一口。お、お、これは、美味しい! 潮汁やブイヤベース、いやそれ以上に濃厚に味が絡んだ海のエキスが、とても素晴らしい出汁の味わいを醸しだしています。

実は具材がいっぱいの深海汁
実はこちらカフェスタッフさん自らが調理・監修したというメニュー。それは美味しいに決まっています!
ただ残念なことに見込み時間や人手、そして素材の制約などがあり、期間限定となっています。

深海汁素材の一例(画像提供:サンシャイン水族館)
※深海汁は1月28日(土)・29日(日)、2月11日(土)・12日(日)、3月4日(土)・5日(日)の計6日間のみ、各日限定50食販売。
タッチでゾクゾク! 深海生物をさわっちゃいました
さらに「深海生物ゾクゾクタッチ」では、深海生物に触ることもできます! ダイオウグソクムシを手に乗せてみました。直に触れられた感動に加え、足や節はこんな感触なのかという驚きの連続でした。
また、水の温度も深海に近い10℃前後に設定してあるため、その冷たさにもゾクゾク! 過酷な環境で生きる深海生物のたくましさをあらためて感じました。

オオグソクムシにタッチ!

ナマコにタッチ(柔らかくて気持ちいい!)

オオコシオリエビにタッチ(硬い!)
「深海生物ゾクゾクタッチ」は毎日開催ですが、定員制で早くに埋まることもあります。
先に受付を済ませるのがオススメだそうです。
○時間:各日13:00~、14:30~
○料金:300円(各回定員20名)
※別途水族館入場料が必要となります。
○受付場所:サンシャイン水族館年間パスポート受付カウンター
深海生物がもっと好きになっちゃったら
深海生物の魅力を様々な角度から堪能できた「ゾクゾク深海生物」。
「このイベントで深海生物をもっと好きになって、知りたいことが出てきたらどうしたらいいですか?」と中山さんに質問したところ、「館内にいる”いきものガイドスタッフ”に気軽に声をかけて聞いてください」とのこと。日によっては、実際に生物を採取されたスタッフさんが担当することもあるそうです。

普段見られない深海生物を見るのはもちろんのこと、味覚や触覚を通じても楽しく体験ができる、レアなイベントでした!

(高柳優/イベニア)
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