ツチヤ あれは……ウケるかなと思って、ボケたんじゃないですかね……。
衝動を受け止めてくれる場所を探して
── 当時、お笑いはどういったものを観てましたか?
ツチヤ テレビもビデオも、めちゃくちゃ観てました。ちょうどビデオからDVDに世の中が移行した時代で、ワゴンセールでビデオがただみたいな値段で売られてたんですよ。古いのは全部観ました。
── 「全部」というのは……。
ツチヤ もう全部。日本も、アメリカも、イギリスも……。モンティ・パイソンとかも全部観ました。テレビのバラエティも全部観て……ごっつ、ボキャブラ、オンバト、笑いの金メダル……M-1グランプリが始まったのが中1の時でしたね。
── 特定の芸人さんが好き、というわけではない?
ツチヤ 千原ジュニアさんが好きでした。千原兄弟はビデオも全部観て。『答え』とか『囚(とら)』で大喜利を勉強して。だから、最初の頃の大喜利はジュニアさんを一番真似してたと思います。
── 中学高校時代は自分で漫才やコントを書いていたと。
ツチヤ 最初は完全にオリジナルで作ってて、途中から「このネタ面白いな」と思ったら、どうやってできてんのやろ?ってノートに全部バーって書いてました。ここの振りでこのボケが生きてるんだとか、ソレのパターンを盗んで書いたりとか。M-1でも各組のボケ数を数えて、決勝いってる人は30個以上ボケあんな、準決勝は全員30いってないなとか。書き起こしてパターンを洗い出して。