夫のコレクションを“ゴミ扱い”して処分する妻
番組によると、今の時期はリサイクルショップがにぎわっているのだという。その理由は、年末の大掃除で出た夫のコレクションを売りにくる妻が多いから。生前整理ブームも相まって、妻は夫のブリキのおもちゃ、ほうろう看板、勲章、記念硬貨、刀剣、鉄道模型、切手といったモノを処分。どれも長年かけて夫が集めた年季の入ったものばかりで、中には50年以上集め続けたというものまである。
だが妻はこれらをゴミ呼ばわり。夫は手放したくなくて妻と喧嘩をしたりもするそうだが、妻が「離婚して私がいなくなって切手だけ残ってもしょうがないでしょ」と、離婚か処分かの二択をせまると、夫は逆らえずにコレクションを手放すらしい。
夫が何かをコレクションしている家庭は多いようだ。番組では20代~70代の既婚女性100人に「夫のコレクションの何を不満に思いますか?」というアンケートを行ったところ、1位は36%で「置き場所」、2位は11%で「意味が分からない」、3位は10%で「金銭面」、その他「今後の処分方法」「子供の教育上」といった項目が上げられ、逆に「不満はない」と答えたのは31%しかいなかった。
この放送を見て、ネット上では意見が真っ二つに割れている。夫の肩を持つものは「趣味を理解してくれない妻なんて絶対嫌」「妻はアクセサリーとかたくさん持ってるのに夫はコレクションが許されないなんて理不尽すぎる」「離婚ちらつかさせるのは笑えない。同性ですけど胸糞悪い」と妻に激怒し、妻に賛成の人は「ほんと旦那って収集癖あるよね。ゴミを集めてるとしか思えん」「収集癖って想像以上にやっかいだからね、下手したら身を滅ぼすし一概に妻が悪とは言えない」と共感していた。
共通の趣味がある夫婦は少ない?
2006年に第一生命保険相互会社のシンクタンク、第一生命経済研究所が全国に居住する30~60代の既婚男女800名を対象に、夫婦関係に関するアンケートを実施。すると「夫婦共通の趣味はあるか?」という問いには、約43%が「ない」と回答。「ある」と回答した人も、それらは「旅行」「映画・ビデオ鑑賞」「温泉めぐり」「グルメ(食べ歩き)」「ドライブ」といったもので、コレクションするような趣味ではない。番組中では妻との旅行で訪れた旅館などの「箸置き」を思い出としてコレクションしているという男性もいたが……。
ただ、「配偶者は自分を理解してくれていると思うか?」という問いには、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた妻が約52%だったのに対し、夫は約78%と大きく上回っていた。