成人向け雑誌を置くと、オムツを置けなくなる?

「#コンビニはエロ本を売らずにおむつを売れ」のツイートの中でも、リツイートやいいね数が多い賛成派の意見は「このタグで初めてコンビニにおむつや離乳食を売っていない不自然さに気付いた。タバコもエロ本も生活必需品ではなく緊急性もなく、ごく一部の人の快楽のためだけの商品」「男がいくら自慰で射精しようが、少子化の解決にはならない。子供と母親に優しいコンビニは、具体的な少子化対策の一歩」といったもの。
賛成派の多くは、誰の目にも触れる場所に未成年が購入できないものを置くことへの疑問や不快感を示し、そんなスペースがあるならオムツなり離乳食を置いてほしいと訴えている。だが3月15日の「産経新聞」のWEBニュースによると、コンビニの成人雑誌をビニールカバーで覆う取り組みが既に2016年の3月より堺市で行われており、東京五輪に向けて千葉市も同様の取り組みを行う予定で、今後全国的に広がっていく可能性があるとのこと。
一方反対派のリツイートやいいね数が多いツイートは「コンビニからエロ本排除するための言いがかり」「何がクソってね、『コンビニにオムツを置け』じゃなく『エロ本除去してオムツを置け』なんですよ」「コンビニからエロ本を撤去して欲しい要求は別軸で求められるべきではないかと思う。『○○が無くて不便』と『○○が大嫌いだから見たくもない』を同軸に語る時点で説得力が有るとは言い難いわ」といったもの。
オムツを置いてほしいという要望へ反対するのではなく、「オムツを置いてほしいのでエロ本を排除」という結論になることに疑問を投げかけていた。
コンビニでオムツを売っている店は実際にある
この議論で前提になっているのは「コンビニにはオムツが置いていない」ということだ。しかし、実際にオムツを扱っているコンビニはある。あるTwitterユーザーは「愛知県某コンビニ。おむつ売ってる、成人向け雑誌は下に追いやられ面陳なし」と投稿。ほかにも「コンビニにおむつは普通に売ってるしたまに買ってるけど」という声も複数ある。
うちの近所のコンビニのおむつ取り扱い。別にないわけじゃないんだよ。単に誰も買わないから置いてないだけ。置いてある店舗はおそらく人道上の配慮で置いてくれてる。それを上から目線でなんだお前ら。 pic.twitter.com/yjVmRGcAGS
— 小迎ちゃんパパ18歳 (@nakamukae) 2017年3月14日
愛知県某コンビニ。おむつ売ってる、成人向け雑誌は下に追いやられ面陳なし。あとコンビニとしては珍しくきららキャラット売ってる。 pic.twitter.com/a5QGRCuJxL
— まつうら姫 (@hallucine) 2017年3月15日
子育て経験者によると、オムツはドラッグストアやホームセンターでまとめ買いすることが多い。少量入りのオムツパックは値段が高くなることから、緊急時を除いてコンビニで購入することはあまりないという。
また商売である以上、売れるものを優先的に置くのは当然という意見もあり、「そもそもオムツとか安いの求めてみんな他の店に行くモノ」「『お客様は神様』目線でコンビニ側の事情が考えられない想像力のない奴が考えてる意見だな」といった声もあった。