腕時計はスマホがあればいらない?

セイコーホールディングスの資料によると、15年度の第3四半期では累計売上2,289億だったが、16年度は1,910億と大幅減。本業の儲けを表す「営業利益」は136億から56億と58.7%減。
これが報道されるとネットでは「若者の腕時計離れ」「もう腕時計必須じゃないもんな」といった声が上がっている。そしてその理由として挙がっているのが携帯電話やスマートフォンの普及。「スマホがあるのに時計って必要ある?」「時間なんてスマホで見りゃいいのに金払ってまで腕時計とか買う気にならんな」といった声が上がった。
ネットで腕時計が必要か否かでよく議論になるが、不要派として知られるのが堀江貴文さんだ。スマホで時間が分かる時代に、時間を知るためだけに腕時計をつけることはおかしいと考えているよう。「30歳でカシオの腕時計を着けている社会人ってどう思う?」という、腕時計とスーツの相性について論じたネットニュースに対し、Twitterで「あほくさ」と一刀両断していたこともある。他にも「時計は確実に無くすので絶対に買いません笑」「GPSスマホが普及して時刻が全く狂わなくなってからより実用性がなくなった」とツイートしたことも。
アクセサリーとしての時計はアリ?
だが一方で堀江さんは腕時計擁護派に回ることもある。それは主に進化型の時計だ。2014年の「週刊アスキー」での連載で、AndroidをベースとしたOSが搭載された「LG G Watch」をオススメしていた。「Apple Watch」も購入したようでランニングやゴルフをする時に使ってみたようだ。
また、HUBLOTの時計を撮影でつけてみた時には、時計は持たない派だと言いながらも「さすがに存在感あります」「ウブロがどうして売れているのか分かります」と肯定的な意見も述べていた。
高級時計にハマる芸能人は多く、さまぁ~ず・三村マサカズさん、おぎやはぎ・矢作兼さん、バナナマン・設楽統さんなどが趣味のように集めているのは有名な話。高級時計は「男が抵抗なくつけられるアクセサリーだ」という考え方もあり、「ネックレス、指輪的な感じで高級時計をつけるのはおかしくない」「腕時計が無意味って、そんなこといったらお洒落は全部無意味。時計は現代では実用品じゃなくてアクセだよ」といった意見も上がっている。
セイコーウオッチは3月23日、フラッグシップブランド「グランドセイコー」を「セイコー」ブランドから独立させることを発表。「セイコーとは異なる独自の世界観を持つブランドとしてグローバル市場で存在感を高めていきます」としており、高級ブランド路線を強めグローバル展開していくようだ。