

以前、筆者が美味しくてインスタグラムに投稿したスイーツなのですが、商品名、長い。最近こういった商品名が目につくことが増えました。
しかし増えているとはいえ、こういった商品を見ると新鮮で、思わず足を止め、商品名全部を読んでしまうという人は、きっと筆者だけではないでしょう。
そんな気になる長い名前の商品の、中身も気になるところです。今回「食べもの」に絞り、それぞれ商品名どおりの味かどうか、「ほんとそれ」度を判定しました。
「シェフが寝ずに作った」かは正直わからないので…

長い商品名の商品を食べ、商品名のとおりの感想を抱くかどうか、10点満点で判定するというルールです。長い商品名の商品の中には、「シェフが72時間寝ずに作ったカレー」など、筆者が判定しようのない表現や、「白身と黄身の卵」のように今話題の「あたりまえポエム」ならぬ「あたりまえ商品名」が登場することがありますが、そこは判定せず、わかる商品のみ判定します。

散らかったデータをフォルダにぎゅっと、砂場の砂鉄を磁石でシュッと、掃除ができないわりに広がったものをきゅっとまとめるのが大好きな筆者。長い商品名を、食べた感想を元にきゅきゅっと要約していきます、勝手に。

『まるで黄金桃を冷凍したような食感のアイスバー』
『華やかに香り立つ紅茶ケーキのふんわりアイスサンド』
『北海道のお弁当屋さんが十勝のツブでおいしく作ったつぶカリー』
『豚のあふれる肉汁にXO醤と葱油が香るザ★シュウマイ』
『小野員裕の鳥肌の立つカレー』
『九州産黒豚を使い仕上げにデミソースをかけた特製メンチカツ。』
『焦がしにんにくのマー油と葱油が香るザ★チャーハン』
『LOOK ROYAL 日本の美味しい甘味抹茶小豆』
『シチリアの塩で味付けしたプレーンクラッカー』
『5種のナッツをミルクチョコで包んだ5種類のナッツチョコ』
『じっくり揚げたポテトチップスレモンソルト味』
『甘酸っぱいいちごパウダーをかけたいちごスナック』
『卵のやさしい味わいのふんわりドーナツ』
『チーズ好きが食べるおいしいチーズ鱈』
『お肉屋さんがたどり着いた極旨サラミソーセージ』
『かむほど旨い焼きするめげそ』
『香味野菜、ハーブ、スパイスの香り重なるボロネーゼ』
『生パスタ海老の旨み広がるトマトクリーム』
『富士山の銘水で炊き上げた紅鮭がゆ 』
『レンジでサクサク食感牛肉コロッケ』
『さっぱり味でほんのり甘いじっくり漬けたおいしいなす』
『シャキシャキとした食感のりんごデニッシュ』
『フランス産発酵バター香る生クリーム使用の金の食パン』
『ピーナッツと深煎りアーモンドがザクザク入ったダブルナッツチョコ』
『チョコチップをのせたダブルホイップサンド(チョコ&ミルク)』
『ちょっと硬めのカラムーチョ ホットチリ味』
『たまご風味広がるしっとりたまご蒸しぱん』
『おひとり様で楽しめるおつまみセット』
長い名前の商品を、スーパーやコンビニで集めました。どこからが商品名かは独断と偏見で判断していますが、思った以上に多い! お菓子やおつまみ、菓子パンに冷凍食品…けっこうジャンルが偏るかと思いきや、色々なジャンルから発見し、ナスなんかまで長くなっちゃっていてびっくりです。その数全28商品。

食べた食べた。こちら一つひとつ「ほんとそれ」度を紹介させていただいていたら商品名同様に長いことになってしまうので、「ほんとそれ」度が高かったベスト10を紹介します。

前述した商品名の都合により、「ほんとそれ」度を判定できたのは28点中20商品でした。結果からお伝えしますと、このようになりました。接戦です。4位まで一気にご覧ください。
ほんとそれ度ランキング10位…『まるで黄金桃を冷凍したような食感のアイスバー』

ほんとそれ度…7.8点

濃厚です。桃の果肉のごろごろとした感じはないですが、舌触りで感じます。Oちゃんが言った『ぬめらか』という表現がしっくりきます。でも「まるごと桃」という感じはせず、シャーベット感があります。しかしOちゃんは、「シャーベット感は極めて少ない。頑張ってるアイスだよこれ」と褒めていました。
要約名:『濃い桃のアイス』
ほんとそれ度ランキング9位…たまご風味広がるしっとりたまご蒸しぱん

ほんとそれ度…7.9点

たまご感強いです。しっとりもしています。
要約名:『しっとりたまごパン』
ほんとそれ度ランキング8位…豚のあふれる肉汁と葱油が香るザ★シュウマイ

ほんとそれ度…8点


葱のにおいはします。肉汁あります。「ザ・シュウマイ」と呼ぶには少し贅沢という点が減点につながりました。Oちゃんは、「あらためて買おうと思った。これとごはんさえあれば、一生これだけで生きていける。これが水道から出てきてほしい。」とのこと。愛したようです。
要約名:『ジュウマイ(『ジューシー』の『ジュー』をかけている)』
ほんとそれ度ランキング7位…甘酸っぱい苺パウダーをかけたスナック

ほんとそれ度…8.4点

いちごパウダーがしっかり甘酸っぱいです。スナックという点で「ザ・スナック」感とはちょっと違い、しっとりした感じを受けたので、満点より少し低めにしました。Oちゃんは、スナックと言ったらしょっぱいものというイメージがあるので、口に入れた瞬間違和感があった。スナックというより「菓子」という感じがしたそうです。
要約名:『甘酸っぱいいちご菓子』
★ほんとそれ度ランキング6位…かむほど旨い焼きするめげそ

ほんとそれ度…8.5点

たしかに噛んでからの方が味がしました。でも味が濃くなる一方ではないので、「かむ『ほど』美味い」とは言い切れないと思いました。ちょっと屁理屈ですけどね。
要約名:『かむべきげそ』
ほんとそれ度ランキング5位…生パスタ 海老の旨み広がるトマトクリーム

ほんとそれ度…8.8点

海老の旨みは広がっています。実際に海老も入っているけれど、海老の風味を広げているのはソースな気がしました。生パスタ感もあって、もちもち。トマト感もありますが、少し弱いです。「海老が主役」といった印象なので…
要約名:『海老が主役のパスタ』
ほんとそれ度ランキング4位…おひとり様で楽しめるおつまみセット

ほんとそれ度…8.9点

女子目線で言うと、映画一本観るのにちょうどいい満足感です。種類も4種類と豊富で満足です。
要約名:『楽しいおつまみ』
要約名をかんがえているときに、「あの言葉も入れたい、ここも強調したい」と思いました。そんな中でコンパクトな商品名にまとめられる技のすごさを実感しました。しかし長い名前の商品も、それはそれで、良いところをどストレートに表現したいという素直な印象を抱きました。
上位3商品をご覧ください。2商品が同点のため、3位をとばして2位を2つ紹介します。
ほんとそれ度ランキング2位…じっくり揚げたポテトチップス レモンソルト味

ほんとそれ度…9.5点

普通のポテチよりかたくて、時間をかけてあげた感があります。においはレモンです。味は、ちゃんとレモンソルト。まさに商品名のとおりなので2位にランクインしました。
要約名:『レモン香るかたいポテチ』
ほんとそれ度ランキング2位…ちょっと堅めのカラムーチョ ホットチリ味

ほんとそれ度…9.5点

ちょっとかための『ちょっと』という具合まであっていて、『じっくりあげたポテトチップス』よりも柔らかめでした。

『ちょっとかためのカラムーチョ』と謳うからには、普通のカラムーチョと比較せねばということで、カラムーチョと『ちょっとかためのカラムーチョ』を食べ比べてみましたが、これまた看板に偽りなし。カラムーチョよりもかたかったです。
要約名:『ピリ堅ムーチョ(『ちょっぴり』の『ぴり』と、『ピリ辛』の『ピリ』)』
★ほんとそれ度ランキング1位…:LOOK ROYAL『日本の美味しい甘味 抹茶小豆』

ほんとそれ度…9.8点


小豆が入っていてびっくり!このサービス精神旺盛さが1位につながりました。
抹茶感があり、和風です。「抹茶小豆」の味もしっかりしました!
要約名:『しっかり抹茶小豆チョコ』
嘘つきはいない
ランクインしなかった商品たちも、看板に偽りありなどというものはなく美味しかったので、要約名を紹介していきます。
『北海道のお弁当屋さんが十勝のツブで美味しく作ったつぶカリー』…砂肝のようなカレー
『小野員裕の鳥肌の立つカレー』…強いカレー
『焦がしにんにくのマー油と葱油が香るザ★チャーハン』…ザ・チャーハン
『お肉屋さんがたどり着いた極旨サラミソーセージ』…程よい味付け方のサラミ
『香味野菜、ハーブ、スパイスの香り重なるボロネーゼ』…いい匂いのパスタ
『チョコチップをのせたダブルホイップサンド(チョコ&ミルク)』…甘い満足パン
『チーズ好きが食べるおいしいチーズ鱈』…私のお気に入り
『レンジでサクサク食感牛肉コロッケ』…しっとりほくほくコロッケ
『5種のナッツをミルクチョコで包んだ5種類のナッツ』…イン!
『九州産黒豚を使い仕上げにデミソースをかけた特製メンチカツ。』…贅沢メンチ
『富士山の銘水で炊き上げた紅鮭がゆ』…優しい鮭がゆ
『シチリアの塩で味付けしたプレーンクラッカー』…優しいクラッカー
『ピーナッツと深煎りアーモンドがザクザク入ったダブルナッツチョコ』…ザクザクナッツチョコ
『卵のやさしい味わいのふんわりドーナツ』…甘いドーナツ
『シャキシャキとした食感のりんごデニッシュ』…りんごデニッシュ
『フランス産発酵バター香る生クリーム使用の金の食パン』…良いパン
『さっぱり味でほんのり甘いじっくり漬けたおいしいなす』…濃いなすの漬け物
『華やかに香り立つ紅茶ケーキのふんわりアイスサンド』…冷たい紅茶ケーキ
影響は人名にまで…?

長い商品名。前述のとおり素直な印象を受け、なんだか憎めない存在です。長い商品名の存在感にあやかって、人名も長くなる日が…きませんように。
(武井怜)