「すこぶる動くウサギ」というキャラをご存知ですか?
上のイラストを見たら「あ!見たことある」と思われる方も多いでしょう。この不思議な白いウサギが、今日本の若者だけでなく、韓国の若者にも人気なのです。
今回は、「すこぶる動くウサギ」の生みの親、熊本に拠点を置く株式会社DKの広報の方に日韓でウケた理由を聞いてみました。
偶然から生まれた「すこぶる動くウサギ」
目は点、口は三角。どこかで見たことあるようなシンプルでシュールな顔立ち、そしてめちゃくちゃハイテンションに動く…なのに、なぜか親近感が湧いてしまう白いウサギの「すこぶる動くウサギ」。現在、日本や韓国の若者の間で人気のキャラです。
今や大人気のこのウサギが生まれたキッカケはなんだったのでしょうか?
株式会社DK(以下DK)「正直なところで申し上げると、『偶然』です。もともとLINEスタンプの制作は、イラスト制作業務の息抜きとして2014年頃に始めたのがキッカケでした。それを続けていくうちにいつの間にか一定の収入を生むようになり、本格的に事業として取り組み始めたといった感じです。
2016年にアニメーションスタンプも作って販売できるようになったことをきっかけに、弊社でもリリースしようと企画し生まれたのが、この『すこぶる動くウサギ』でした。
ただここまで人気キャラクターになるとは、弊社の誰も予想していなかったと思います。また、本来シュール系キャラクターとして作ったはずが、『可愛い』といった評価を受けたことも予想外でした」
韓国での人気爆発のキッカケはカカオトークのスタンプ
日本で生まれた「すこぶる動くウサギ」は、まずは韓国で人気の火がつきます。韓国ではコンビニエンスストアで売られているパンになったり、ロッテリアでキャンペーンを打ったり、そしてショップも展開するなど、すっかり人気は定着しているそう。
海を越えて韓国で人気が出たのはなぜだったのでしょう。
DK「先ほどもお話ししました通り、もともと『すこぶる動くウサギ』はLINEのスタンプとして発売していたのですが、その当時からLINE韓国での人気は1位でした。
それに対し『すこぶる動くウサギ』シンプルかつ可愛く、そしてアニメーションのクオリティも高かったため人気が出たのではないかと。また、そのキャラクター性と、日本の高いアニメーション技術がユーザーの目に止まったのではないかというのが弊社の見解です。つまり、カカオトークで動くスタンプを出したことが、韓国でヒットしたキッカケになったわけです」
K-POPアイドルがキッカケで日本でも人気のキャラに
シュールなんだけど可愛いキャラクター「すこぶる動くウサギ」は、実は韓国のアイドルたちを中心にに人気があり、いろんな芸能人が手にしているのを見かけます。そのことについてはどのように感じているのでしょうか。
DK「大変喜ばしく思っております。アイドルたちをきっかけにウサギを好きになったというファンの方も多くいらっしゃるようですね。
日本でも韓国のアイドルをきっかけに知ったという方が多く、逆輸入的ではありますが、アイドルを通して日韓間にて好循環をもたらしてくれていると感じております」
韓国のアイドルたちが日本での人気のキッカケを作ってくれたということでしょうか?
DK「そうですね。韓国アイドルファンによって『すこぶる動くウサギ』が注目され、そこから逆輸入的に人気が出たのではないかと思います。アイドルの方たちがいろんな場所でウサギを取り上げてくれたことで、日本の方も知ってくれたと思っています。
また、本来はLINEスタンプのキャラクターですので、韓国好きの方々が友人同士の会話でもウサギのスタンプを使用したことで、『このキャラクター、見たことある!』という認知が広まったのだと思いますね」
日本でもポップアップカフェもオープン
夏には期間限定で渋谷にポップアップカフェの「すこぶる動くウサギカフェ」をオープン。連日ファンが訪れ大好評に終わりました。
DK「おかげさまで、カフェも好評をいただきました。
海をモチーフにした青いカレーなど、見た目も楽しめる『インスタ映え』なメニューが評判で、SNSでも多くの写真がアップされております。
一般のウサギファンの方はもちろん、グラビアアイドルの長澤茉里奈さんなどにもご来店いただいております」
今後は熊本発のキャラとして日本に定着させたい
すっかり人気キャラクターになった「すこぶる動くウサギ」。今後はどのような展開を考えているのでしょうか?
DK「韓国では現在でも非常に高い人気をいただいておりますので、今後は日本国内での展開に注力していきたいと思っております。
現在グッズは「ヴィレッジヴァンガード」「HMV」「SPINS」「キデイランド」「ヤマシロヤ」と取り扱っていただける店舗も増えていっており、イベントとしてもSHIBUYA109でのポップアップストアやコラボカフェなどを展開させていただいております。
また熊本生まれのキャラクターということで、地元熊本でのイベントなどにも今後積極的に参加していく予定ですね。
逆輸入的に流行したため韓国のキャラクターと思われがちな部分もありますので、日本のキャラクターということをPRしていきたいと思っております」
今後は日本のキャラクターとしての認知度を上げるために国内の活動にも力を入れていくという株式会社DK。「すこぶる動くウサギ」はこれからもハイテンションにキャラクターコンテンツを盛り上げてくれそうです。
写真提供:株式会社DK
「すこぶる動くウサギ」
公式サイト:http://dk311.jp/Extremely-Rabbit/
(西門香央里)