未成年も使えるZOZOTOWN「ツケ払い」が物議 後払いは悪なのか
ZOZOTOWN「ツケ払いはじめました」のスクリーンショット

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で利用できる「ツケ払い」がSNSなどネット上で物議を醸している。「ツケ払い」の仕組みと、それに対する反応とはどういったものなのだろうか。



「ツケ払い」のシステムと問題点とは?


ZOZOTOWNで利用できる「ツケ払い」は、GMOペイメントサービス株式会社が運営している「GMO後払い」という決済サービスを利用している。
使い方は、会員登録さえ済ませていれば注文の際に支払い方法を選択するだけ(税込み324円の手数料が必要)。注文毎に与信審査があり、審査が通れば注文は完了。商品到着後に別途届く請求書に従って、注文後2カ月以内にコンビニや銀行で支払いを済ませる。利用上限額は税込54,000円(ZOZOTOWN以外での「GMO後払い」利用額も含む)だ。
未成年も使えるZOZOTOWN「ツケ払い」が物議 後払いは悪なのか
ZOZOTOWN注文ページのスクリーンショット

本サービスの最大の利点として多くの人が挙げているのが、未成年でも簡単に利用できてしまう点。ZOZOTOWNの利用規約には、未成年は保護者の同意がない場合は会員登録申請をできない旨が記載されているが、同意書などの提出は求めておらず、規約同意のチェックボックスもない。実際に規約を読まずとも、会員登録ボタンを押せば登録できてしまうのだ。
未成年も使えるZOZOTOWN「ツケ払い」が物議 後払いは悪なのか
ZOZOTOWN新規会員登録ページのスクリーンショット

まだお金の知識が乏しい若者が中心となって「ツケ払い」を利用しているようで、SNSでは「ゾゾタウンのツケ払いにまんまとハメられてる」「六月はZOZOのツケ払いで死ぬフラグがたってる…」「辞めなきゃやばいって思ってるけど辞められない」といった声が上がっている。

ネットでは「子供がお金を払ってる意識なく何でも買えてしまってヤバい」「54,000円というラインが、親が援助すればなんとかなる絶妙なラインで、結局親にツケを払わせているだけの闇深い支払い方法だと思う」とサービスを問題視する声がある。
実際に後悔の声をあげている人もいて、Twitterには「ツケ払い便利で助かるーとか言ってた2カ月前の自分に説教したい」といった投稿も。

反対に「ツケ払い」を批判するのはおかしいという意見もある。
「アホな学生が問題なだけで、システムは非難されるもんじゃない」「ツケ払いが酷いんじゃなくて、自己管理出来ない方が悪くて自業自得なんじゃ?」「これでゾゾが非難されるのは違うと思う」などだ。



後払いは「借金」? 全く利用しないと信用情報を落とすと指摘も


「ツケ払い」のシステムを「借金だ!」と言う人も多く、悪と見なす人もいた。

お金の使い方に関しては、先日あるTwitterユーザーが新大学生に向けて「学生のうちにクレジットカードを作ってください!」とツイートしたところ、「借金はいけません」といった反論があり話題となっていた。

この話題に気づいた別のユーザーは、クレジットカードを全く利用しないで信用情報が全くないことも、信用を落とすことになるので、クレジットヒストリー(クレジットカードの利用履歴)をクリーンな状態(延滞・滞納などしない)に長くしておくことが一番大切と指摘。クレジットカードでしか買えないものがあるほか、信用情報がないと、住宅ローンの審査等が通らない可能性もあるためだ。
そのうえで、クレジットカードをそもそも作らないのではなく、正しい使い方を教えることが一番だとツイートして反響を呼んでいた。
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