■Anly/1st Album『anly one』インタビュー(1/4)
今最も注目すべき歌姫が、“今”が詰まったアルバムへの思いをたっぷりと語る
スキマスイッチと初コラボしたドラマ『視覚探偵 日暮旅人』のエンディングテーマ「この闇を照らす光のむこうに」が、各チャートを賑わしている美形シンガーソングライター、Anly。デビュー曲「太陽に笑え」がドラマ主題歌に大抜擢されてから約1年半……。当エキサイトミュージックがアーティストAnly人生初のインタビューだったこともあり、(勝手に)浅からぬ縁を感じている。そんな彼女が、満を持して1stアルバム『anly one』をリリース! その間には、大ヒット映画『新宿スワンII』の劇中歌「だから」を手がけたばかりか、本人役で女優デビューも果たすなど活躍の場を広げてきた。今最も注目すべき歌姫が、これまで、そして今が詰まったアルバムへの思いをたっぷりと語ってくれた。
(取材・文/橘川有子)
殻にこもらずにいろんなジャンルに挑戦していく宣言
――ついに1stアルバム『anly one』が完成しました!
Anly:やっと……という感じですし、出せて嬉しいです。タイトルもいろいろと考えて『anly one』に落ち着いたんですが、Aを小文字にすると“only one”にも見えるかなぁとか、そんな思いも込めました。
――作品全体のテーマはあるのですか?
Anly:初めてのアルバムなので、「Anlyはこういう音楽をやっていきます」「初めまして、こういう者です」という証みたいな作品になったのかなと。ロックな曲をはじめポップなものや艶やかなもの、バラード……「カラノココロ」のようにシンセが入ったピコピコした音のものもあるし、いろんな曲を奏でる。殻にこもらずにいろんなジャンルに挑戦していく宣言であり、その一方で「根本にあるのはロックです!」と伝えられたらなと思いながら作りました。
――たしかに「カラノココロ」は、それまでAnlyさんの手がけてきた楽曲とは文脈が少し違う挑戦だったのかなと感じていました。
Anly:まさにそうでしたね。このアルバムに入っている曲の多くは、自分が思ったり感じたままを率直に歌っていて、聴く人にもその潔さを感じていただけるのかなと思います。また、今年に入ってリリースした「カラノココロ」や「この闇を照らす光のむこうに」(以後、「この闇を~」)は、この言葉がいいんだろうか、こっちの方が伝わるかな……とかすごく迷ったり悩んで書きました。それによって確実に何かが変わったと感じます。その変化が何かまだわかりませんが、でも絶対に成長させてくれたし、アルバムの中でキラッと輝く曲になったと思います。
――つまり、10代で綴った思い出の曲たちを、20歳になった今のAnlyさんが改めて表現したアルバムということ?
Anly:はい、そうです。アルバム曲はどれも高校時代に作った曲ばかりなんですが、それをようやく形にできて嬉しいですね。一番古いのは「傘」で、歌詞の世界観が「ザ・高校生」って感じだなぁって(笑)。高校時代に、傘を持っていない時に雨に降られて「もう~」って言いながら帰ってきたんですよ。それで、<突然の雨に苦笑いして>ってフレーズが浮かびました。そこから、誰かが傘に入れてくれたらよかったのになぁ、あわよくばそれが好きな人だったらな ……って、どんどんイメージが膨らんで(笑)。レコーディングは最近したんですが、河野圭さんがアレンジを手がけてくださって、「高校生が覚えたての楽器を一生懸命に演奏している感じにしたい」って話になって、作った当初よりも少しテンポを速くしたり、遊び心のある曲になりました。
――Anlyさんは上手だから下手に弾くのは難しかったのでは?
Anly:いえいえ(笑)。いつもよりストロークを大げさに手を振ってみたり、ドラマーさんにもうまくというより勢いのある感じで叩いていただきました。
――ところで、ちょっとお目にかからなかった間に女優デビューもして。
Anly:(慌てながら)もう、そんなんじゃなくて! ただ、ライブをしに行っただけです(汗)。歌い終わった後に、綾野剛さんから「いい歌だね」って言っていただけたし、広瀬アリスさんは「太陽に笑え」をiPodに入れていてくださって、「こんな可愛い方が聞いてくれてるなんて!」って嬉しかったです。
――ちゃんと届いてるんですね、Anlyさんの歌声。
Anly:(にっこりと笑って)はい。映画の現場は初めてだったので、すごくたくさんの方がすごく細かい単位で作業をしながら1つの作品を作り上げていくのが驚きでした。音楽とは違ったものづくりの風景を見られて楽しかったですし、刺激になりました。
――ドラマ主題歌として話題の「この闇を~」は、両者にとって初めてのコラボレーション曲だったそうですね?
Anly:はい。ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(以下、『日暮旅人』)の主題歌のお話をいただいたときに、「今回は誰かとコラボするとより良い作品が生まれるんじゃないか」って話になったんです。それでこっそり心の中で、もしできるならスキマスイッチさんだったら嬉しいなって。実家の伊江島(沖縄県の離島)にいるときはほとんど洋楽ばかり聴いてましたがスキマスイッチさんは聴いていて、常田(真太郎)さんのピアノや大橋(卓弥)さんの歌声とご一緒できたら光栄だなって思ったんです。OKの回答をいただけた時は本当に嬉しかったです。
――インタビュー2へ
≪リリース情報≫
1st Album
『anly one』
2017.04.26リリース
【初回生産限定盤】CD+DVD
SRCL-9379~80 / ¥3,000(税抜)
【通常盤】CD
SRCL-9381 / ¥2,700(税抜)
≪ツアー情報≫
【Anly 1st Live Tour 2017“anly one”】
2017年6月9日(金)名古屋 ell.SIZE
2017年6月10日(土)大阪・南堀江knave
2017年6月17日(土)原宿アストロホール
2017年6月18日(日)沖縄・桜坂セントラル
Anly オフィシャルサイト
Anly 掲載記事一覧
エキサイトミュージック インタビュー掲載記事一覧
excite music official Twitter
excite music official Facebook
excite music official YouTube channel