
先日、女性向け動画メディア「C CHANNEL」でユニ・チャームが公開した、ソフィ「ソフトタンポン」の広告動画の内容が不適切として炎上・謝罪する騒ぎがありました。(現在該当の動画は削除済み)
ご存知ない男性に「タンポン」の仕組みをご説明すると、タンポンとは、脱脂綿が筒状になったもの。
今回は製品ではなく紹介の仕方に問題があったとして、該当の動画は炎上しました。
その内容とは「生理中の彼女について彼の本音を大調査!」と題して、65%の男性が生理中の彼女に対して困ったことがあると紹介。具体的に「隣に座ろうとすると距離をとられる…」「やたらとトイレに行くから待ってる間が寂しい!」など、男性がどんな状況のときに困ったかエピソードが紹介され、「そんな時タンポンなら大丈夫◎」と製品紹介に移っていきます。
しかしこの動画、何かがおかしい!
そもそもタンポンをすすめる理由が「当事者(女性)にとって快適だから使おう」ではなく「彼氏にとって快適だからタンポンを使おう」という推奨の仕方をしています。
また、本来男性に気遣ってほしい月経中に、女性が男性のために気を使うことを推奨するような内容はどうなのか……と、様々な角度から問題が指摘されています。
タンポンを彼氏のために使うというのは、当事者としてはあるあるでも、メーカー側が堂々とすすめるのは違和感を覚えるもの。
この動画に対する反応は男女ともにあったようですが、ふと思ったのが、タンポンに限らず、私たちの日常には「男性のためにやっている」と思われているけど、女的には「そうでもないもの」が沢山あります。
おめでたい男性にはショッキングかもしれませんが、今回は多くの女性が本音では「別に男のためじゃない」と思っているふるまいをご紹介します。
ネイルやおしゃれはもはや男のためじゃない
一時雑誌のキャッチコピーには必ず入っていた「モテ」という単語。最近はそれが「私らしく」に変わっているようですが、一時のモテブームの知識を今も引きずり、「女子のネイルやおしゃれは男性のためにやっている」と勘違いしている殿方がよくいます。
確かにガッツリ婚活中の女性ならいざ知らず、多くの女性は自分の中での承認欲求を満たすためにおしゃれをしています。
合コンでの取り分けは男性のためでなくて……
続いてはこちらも「モテテク」の1つとして数多く知られている「お料理の取り分け」です。男性に対して気遣いの象徴として語られがちですが、今の時代ちょっと事情は異なります。
そもそも多くの女子が、すでに男性にもこの取り分けテクニックが知れ渡っていることを自覚しています。そのため、あえて率先して行うと「あざとい女」認定されるため、むしろ取り分けるべきか警戒しているのです。
つまり「取り分け」を始めとする気遣いができるからといって、「モテを意識している女」と男性が思っても、当の本人としては男が気を使えないからやってんだよくらいに思うことも多いのです。
彼氏の要望を飲むのは彼のためというより面倒回避
そして本日1番お伝えしたいのが「男性の性の欲望、大体迷惑説」です。
多くの男性は愛する彼女とのベッドインの際、アレがしたいコレがしたいと性癖を持っているものです。
しかしその多くは、大体がアダルトビデオの見過ぎによる、男性の頭の中での夢物語。彼女は提案をされると承諾してくれることが多いと思いますが、それは「彼のことが好きだから」という気持ちと同時に「断って面倒になったら嫌だ」という感情がせめぎあっての結果です。
そのため、あなたが何か過激で斬新な提案をした日というのは、多くの女性は演技を加えて応戦しています。
もちろん全員がそうと決めつけることはできませんが、多くの男性が「あいつ意外と喜んでいるな」と思ってやっている秘めごとの多くは、勘違いに終わっている可能性が高いので覚えておいてください。
女性は普通にしていてもつい、男性に気を使い行動してしまいがちです。
タンポンもおしゃれも夜のお話も、まずはもっと女性が堂々と発言できる勇気を持つこと。そして男性が理解を深めることが大事ですが、男性読者のみなさんは、できているでしょうか。
(おおしまりえ)