産業能率大学が「2017年度 新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。アンケート調査では女性の約8割が「月30時間以上の残業を許容できない」と考えていることなど、新入社員の様々な実情が明らかになった。
残業は月30時間以内が理想?
同アンケートでは産能マネジメントスクールの「新入社員セミナー」に参加した新入社員の男女519人を対象に、新社会人としての意識や働く意欲などについて調査した。
「1カ月の残業時間について、あなたは何時間程度なら許容できますか?」という項目では、女性の約8割が30時間以下と回答した。「11~20時間」が最も多い34.4%という結果だった。ちなみに男性は約6割強が30時間以下と回答し、最多は「21~30時間」の25.6%。男性も長時間の残業を避けたいという人が多いようで、ネット上ではアンケート結果に対して「女性じゃ無くても残業は無理、夜はいろんな人と会ってインプットの時間にしないと」という声も上がっている。
長すぎる残業時間については政府も是正に取り組んでいる。今年3月には残業時間の上限を「繁忙期で100時間」と設定。しかしこの改革については厚生労働省の“過労死ライン”と矛盾しているという指摘が続出し、「月45時間以上の残業は、健康を害していきます。厚生労働省がそう言っています。それなのに月100時間未満の残業でもいいとか言うのはイミフです」「月100時間未満の残業でな~にが歴史的一歩だ」というツッコミの声が多く上がっていた。
業務外任意参加の飲み会やバーベキューが人気
また同アンケートでは知人・友人と連絡する際に使用しているツールを調査。「LINE」が最多(98.8%)という結果に。一方で、LINEを業務でも使いたいか尋ねる質問に対し、「業務ではEメールを使いたい」が約7割を占める回答だった。
「業務外の任意参加の集まりで参加したいもの」(複数回答)については、1位が「飲み会」の78.1%、2位が「バーベキュー」で62.9%、3位は「サークル・同好会」で54.7%という順位だった。男女で比較すると、男性人気が高かったのは「バーベキュー」という回答で、女性より7.1ポイント高い65.1%を占めている。そして「花見」は女性人気が高く、男性より9.2ポイント高い59.3%という数字になった。