2010年代の朝ドラを中心に、いつものレビューとはまた違った切り口で朝ドラ論を展開した上に、制作者インタビューまで収録。講談社の新書版の限界300ページギリギリにミッチリ詰まった一冊。
しかし、毎朝、朝ドラレビューを楽しみにしている人ならば一度は思ったことがあるんじゃないでしょうか。
「毎日毎日レビューを書くって、どんな生活してんだろ、この人!?」
その辺を深掘りして聞いてきました。(全三回予定の一回目)

『あまちゃん』のおかげで健康的になった!
───もともとは子供の頃、おじいさん、おばあさんたちが朝ドラを見ているのを一緒に見ていたそうですけど、一番印象に残っている作品は何ですか?
木俣 当時は、自主的に見たいと思って見ていたわけではなくて、おばあちゃんがご飯を作っている時につけているのを、ボンヤリと見ていたという感じでしたね。
その中で、一番インパクトがあったのはやっぱり『おしん』(第31作・1983年)なんですよ。世の中的に騒がれていたので、テレビ以外の場所でも何かと特集されていたりして目にしていたからだと思いますが。主人公の女の子がかわいいとか、田中裕子ってヒロインにしては地味に見えるけど、存在感がスゴイとか(笑)。
───それでは、意識して自主的に見はじめた朝ドラは?