
「ノー残業、楽勝! 予算達成しなくていいいならね!」
「さようなら深夜残業。こんにちは早朝出勤。(苦笑)」
サイボウズがこんなコピーがついた広告を出し、ちょっとした話題になった。
働き方改革や過重労働問題などの影響で、サラリーマンの働き方が変化しつつある。しかし、蓋を開けて見ると、結局労働時間は変わっていないというケースが少なくないらしい。冒頭のコピーは、そんな状況に苦しむ現場の声を代弁したものだ。
なぜ自分にだけ仕事を振られるのか?
働き方に悩む人たちにアドバイスをしたいのだが、この手の問題はいろんな事情が複雑に絡み合っている。取引先とのパワーバランスや社風もあるので、個人の努力で解決できるような話ではない。とはいえ、個人の努力や心がけで改善される部分もある。例えば、自分にだけ面倒な作業を振られ、同僚は先に帰宅している……なんていうケースは少なくないと思う。このような悩みを抱える人は、ついつい“安請け合い”をしがちではないだろうか?
一度安請け合いしたが最後、面倒な作業や仕事は君に集まりやすくなる。このスパイラルに陥ったとき、当然嘆いているだけでは状況は改善しない。もちろん、面倒な作業を押し付けるほうも考えものだが、安請け合いするほうにも責任はある。
頼まれたら断れない人の気持ちはわかる。特に上司からお願いを断るのは難易度が高い。でも、そこで安請け合いしていると自分を犠牲にするだけだ。じゃあどうするか? そこで必要なのが、スマートな断り方をマスターすること。「早く帰りたいので無理です!」と言えば角が立つが、物は言いよう。自分の仕事スケジュールを30分刻みで組んで置き、その手帳を見せて「すみません! 現在抱えている案件で手一杯です!」とか「低いクオリティのものを提出することはプロとして許せないです! 誰か別の人に頼んで頂けませんか?」というように言い方を工夫して断ることはできる。断ることができるどころか、仕事のできる奴という印象すら与えられるかもしれない。もちろん、普段の仕事は誰にも突っ込まれないようにクオリティーの高いアウトプットを心がける必要がある。隙を見せなければ付け込まれない。
「働きやすい環境づくり」は自分の責任!
まあ、いくら言い方に気を使っても感じ悪い印象を与える可能性は否めないが、それも普段の行いに気を使えばケアすることは十分可能。例えば、正直めんどくさいと思う上司との飲み会。「別に仕事じゃないし、行く義務はない!」と思うかもしれないが、上司と飲み会を断り続けていると、自分が働きやすい環境はなかなか作れない。

筋肉が放つオーラが君を過重労働から守ってくれる
「それでも断りづらい……」と悩む人におすすめなのが、何を隠そう筋肉だ。仕事を振る側からすれば、イケイケの人間よりも覇気がない人間に頼もうとするもの。その点、筋トレをすればやる気に満ち溢れ、自然にハツラツとした雰囲気になる。胸板が厚くなれば、胸を張らなくても胸を張って自信を持って仕事をしているように見える。理想はデカい身体を手に入れることだが、マッチョにならなくても筋トレをやっていれば弱々しいオーラは自然と消えていくものだ。そう、筋トレが面倒な作業から君を守るバリアになってくれるのだ。
早朝に出社しないといけない状況は褒められたものではないが、君の上司やそのさらに上の上司もその更に更に上の上司に圧力をかけられてるんだ。そこで君が直属の上司に文句を言っても問題は解決しないし、社内での君の立場が危うくなるだけだ。
とにもかくにも、働き方に関しては社会構造や政策など、個人の力ではコントロール不能な部分が多い。でも、だからと言って諦めず、できる努力はやってみよう。「断りづらいから」と安請け合いはしていないか? 「今日はどうせ残業だから」と、ついダラダラ作業をしていないか? これに当てはまる人は改善の余地がまだまだあるぞ!
(Testosterone)