「私が何で怒ってるかわかる?」 そのとき女の中で起こっていること

「男と女は別の生き物である」なんてことをよく言いますが、そんな男女の違いを裏付けるつぶやきが、先日ネットを駆け巡りました。
「先日奥さんが夕飯作っているときに寝ちゃったことがきっかけで」と始まる旦那さんのつぶやき。
どうやら旦那さんは奥さんが夕飯を作っている時に眠ってしまい、それに奥さんがキレて大げんかが勃発した経験があるそうです。
後日それを踏まえて「ちょっとだけ寝てもいい?」と事前に聞いたところ、奥さんは「今ので作る気完全になくなった」と激怒。結局ご飯の前に「私が何でこんなに怒ってるか分かるかクイズ」が始まったそう。

ちなみにクイズの正解は「俺だって疲れてる云々、自分だけが悪いんじゃないという気持ちが態度に出てるから」だそうです(笑)。
文章にするともはやコント感がただよいますが、逆ギレパターンじゃんと笑ってしまう筆者をはじめ、実際の男女関係においては、女性が理不尽な理由で男性側に切れるというのはよくあることです。
女と男の思考回路は違う。それを知っているはずなのに、やるせなさに怒りがとまらないというのが、多くの女には起きることなのです。

だからといって男は我慢するしかないかといえば、そんなことはありません。個人差のある女の突然キレる不思議行動。今日は女性の頭の中で、そのとき何が起きているのか解説していきます。


デート中に彼女が黙った!


デートの最中に彼女の機嫌が突然悪くなった。そんな経験をしたことのある男性は多いことでしょう。
体調の悪さや疲れが原因ならば話は早いのですが、そう単純ではありません。

過去に機嫌が悪くなった女性側の理由とともに、理解しきれない“女の言い分”をご紹介します。
「彼氏とデート中に機嫌が悪くなったときは、だいたい彼が自分勝手なプランでデートを進めているときです。たとえば私はゆっくりお茶がしたいのに、彼の中では『お茶=喉が乾いたとき』だから休憩を却下されたり。買い物に付き合ってくれたのはいいけど、明らかに帰りたい顔をしていたり……彼としては『一緒にいるからいいだろう!』と思うみたいですが、温度がズレていたら意味ないんです」(28歳・IT関係)

「昔デート中に切れて、理由もちゃんと伝えず帰った経験があります。キレたのは私も悪かったけど、そのときのシチュエーションは、買い物中に彼が一言『いつまで時間かけてるの?』って何の気なしに言ったこと。この日、彼はデートに30分も遅れてきてたんですよ!それなのに私のちょっとした買い物にも文句を言ってきたことに、そのときはイラついてしまいました。後日理由を伝えたら、『遅れたことは謝ったじゃん』と彼も反論。私の中では謝ったら終わりじゃなかったから、意識の行き違いだったわけですけどね」(30歳・営業)

彼女たちの言い分が正しいとか、尊重しろといいたいわけではありません。ですが、共通しているのは男性側の「行動や言動で答えを示したからこの件は終わり」というスタンスに対して、女性はそれを受け止めたとしても、気持ちの部分で納得できていないと、些細なきっかけで不満が再度肥大化するということでしょう。
男性は結果を重視し、女性は過程を重視する典型かもしれませんね。


食事のあとに彼女がふくれた!


家デートのとき、彼女が手料理を振舞ってくれるのは嬉しいですが、些細なことで喧嘩に発展することもままあります。今回話題になったツイートの投稿者も、夫婦での食事タイムに起きたトラブルでした。

食事タイムの些細な喧嘩は、空腹も相まって起こりがちなのです。そのとき女性たちの中には、どんな理解不能な不満が溜まっているのでしょう。
「以前付き合っていた彼は、ご飯を作ると『ありがとう』の前に、料理の品評コメントをしてくる人でした。正直美味しくても不味くても、その発言は私を苛立たせます。ある日我慢できなくなり、言い返したことがありますが、彼としては全く響いていないらしく『どうしたの?疲れ気味なの?』と、トンチンカンな回答が……。全てが無意識に上から目線になっているって、自覚ないのでしょうか?」(27歳・経理)

彼女の他にも、ご飯中のトラブルには、「なんでも良いと言っても、あとから(料理が出てきてから)細かい注文が多い」「さりげなく嫌いなものを残すのが許せない(それを作った側のせいにすることもあるらしい)」「作っていることに対するねぎらいが態度に出ていない」などの声が寄せられました。食の好みは相性に深く関わるように、食に対するスタンスも、女性の中では無意識に無視できない事柄なのでしょう。

男性と女性の違い。それは女性のほうが“腑に落ちた”という心の納得感に、感情が左右されることなのかもしれません。
ただその腑に落ちないというモヤモヤを、多くの女性が言葉で表すことができないから、男性に怒りをぶつけるのかもしれません。
面倒臭いと思わずに、大きな愛で彼女を抱きしめてほしい……いや、きっと実際のシチュエーションになったら、「なにそれ!うざい!」と一喝されそうですが。やっぱり女って面倒臭いですよね。

(おおしまりえ)
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