シャープ公式Twitter、新卒採用ページを自虐的に紹介「数年前よりずっとマシ」
シャープ 公式Twitterより。

シャープの公式Twitterアカウントが、2018年の新卒採用ページを紹介するツイートを投稿した。自虐的ながらも「本音」を交えた投稿内容が、ネット上で大きな話題を呼んでいる。

経営不振をネタにするシャープ公式Twitter


創業から100年以上の歴史があり、かつては日本を代表する電機メーカーのひとつだったシャープ。しかし数年前から経営不振が続き、2015年には銀行から多額の融資を受けつつ数千人規模のリストラを断行することに。さらに2016年には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されていた。

シャープの公式Twitterはフォロワー40万人超えの人気アカウントだけあって、公式Twitterの担当者は社内で宣伝(推し)ツイートをするよう要請があるそうだ。6月26日、「私が苦手な自社の推しごととはそう、就活エントリー推しだ。どうせ私が推したって、就活生のみなさん、半笑いでしょう?」とツイート。



その上で公式Twitterは実際に「就活生のみんな!! オラにエントリーをわけてくれ!」と、新卒採用ページへのリンクを添付。さらに「就活玉!!!!!」というコメント付きで、『ドラゴンボール』の「元気玉」に見えなくもない丸型をした、エントリーから内々定に至るまでの図も掲載した。



自虐的なツイートには「面白いからエントリーしてみようかなぁ」「逆に言えば、願ってもないチャンス到来だと思う」と興味を持つ人が続出し、「私の潜在能力は53万です(永遠に潜在したままなので、活躍できません)」「就活玉ってそっちか。てっきり7個集めたら就職させてくれる方かと」など『ドラゴンボール』ネタに乗っかる人も。その一方で、「けど投げつけてくるのはお祈りメールですよね?」というツイートも。

シャープ新入社員の未来は明るい?


同社の公式Twitterでは2016年にも新卒採用ページを紹介する際に、「お前バカかと言われるのを承知の上で、真顔のまま推しらせしますが、就活スタートにあわせ、弊社も2017年度新卒採用ページを本日オープンしました」と自虐風のツイートを投稿していた。



今年も同様のネタで話題を呼んでいるものの、シャープが4月28日に発表した「2017年3月期連結決算」によると、経営再建の結果として営業損益が3年ぶりの黒字を記録。業績は上向きになりつつあるとも言われていて、今後の業績回復にも期待が集まっている状況だ。

また当のシャープ公式Twitterも、状況が変わりつつあることを実感しているようす。新卒採用ページの「求める人材のキーワード」について「弊社の採用ページには、あいかわらずこんな美辞麗句で薄っぺらな言葉が並びます。こんな言葉でいまの弊社へ心が動くとは私だって思いません」としながらも、「ですが現実に働く中の人の実感として、これだけははっきり言えます。数年前よりずっとマシ」と発言。




最後に就活生に向けて「『いまさらシャープにエントリーとかww猛者かwww』という気持ちもわかります。私だって逆の立場だったらそう思う。だけど一瞬だけでも、あえての猛者に心が動いてくださる方、心の底からこちらでお待ちしております」と述べている。