「精液検査を受けてきた」既婚男性の匿名投稿が参考になると話題に
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匿名で日記を投稿できるウェブサービス「はてな匿名ダイアリー」に「精液検査を受けてきた話」が投稿され、「なんかすごい参考になる!」「これは貴重な話」と話題になっている。

精液検査が終わるまで


投稿者は30代前半の既婚男性だといい、記事には精液検査で男性不妊専門クリニックを訪れた体験の一部始終が記されている。例えばクリニック受付についても「20代と思しき女性職員ふたり組が迎えてくれた。
名前を告げると、本人確認できる書類を求められ、代わりに問診票と番号札を渡される。以降は基本的に番号で呼ばれる」と事細かに語られていた。

そして多くの人が気になっているであろう“採精”の体験談も。待合室で問診票を記入し提出した投稿者は、男性職員の案内で「採精室2」という個室へ。部屋の中は薄暗く、「リクライニングソファ」「ティッシュ」「ウェットティッシュ」「ゴミ箱」「DVDプレーヤー」「テレビ」「ヘッドフォン」などが置かれていたという。すると男性職員は薄いプラスチックのカップを取り出し「今からマスターベーションして、全精液をカップの中に入れてください」と一言。
そのためのDVDも10枚ほど用意されており、また投稿者が受信したクリニックでは「採精室」にWi-Fiが飛んでいたそうだ。

ちなみに壁には「20分程度しても部屋から出てこない場合、この日の採精は諦めてもらい、後日の再検査をお願いする」との旨を記載した張り紙があったのだとか。無事時間内で精液を採取したら、コップを部屋に残し受付へ。「終わりました」と声をかけると男性職員がコップを回収し、検査が終わるまでおよそ1時間だと伝えられる。

結果は郵送での通知も受けられるのだが、投稿者はとあるコーヒーチェーン店で時間を潰したのだそう。その後彼はドクターから検査結果を告げられ、「無精子症」であったことが判明。
当然投稿者はショックを受けたようで、その時の心境を「常日頃から『男らしさ』などは馬鹿馬鹿しいと考えているのだが、生物学的に子孫を残せない(かもしれない)可能性が示されると、ナイーブにも傷ついてしまったのだ」と分析していた。

知られざる精液検査に衝撃を受ける人々


詳細に綴られた精液検査の体験談に、ネット上では「『採精室』なんて部屋があるのか…」「全ての男性に読んでほしい文章」「自分も受診してみようかな」「“20分”って制限時間が定められているのが衝撃」「精液検査にしり込みする男性って多いし、こうした体験談が共有されるのは良いこと」といった声が。

厚生労働省の発表した「不妊専門相談センター」の取り組みをまとめた報告書「不妊のこと、1人で悩まないで-不妊専門相談センターの相談対応を中心とした取組に関する調査-」では、男性からの相談が増加傾向にあると記されている。ちなみに精液検査の様子は、ドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)でも取り上げられ話題になっている。男性の不妊治療は、今後も益々一般的なものになっていきそうだ。