◆明治安田J2・J3百年構想リーグ第17節 藤枝3―0磐田(16日・ヤマハスタジアム)

 J2藤枝MYFCがアウェーでジュビロ磐田を3―0で下し、「蒼藤決戦」3連勝を飾った。前半38分にDF森侑里(25)の今季初ゴールで先制すると、後半4、5分に明大卒ルーキーFW真鍋隼虎(22)がプロ初の1試合2得点をマーク。

圧倒しての6試合ぶり90分勝利となった。連敗となった磐田は2試合で7失点。ホーム最終戦で課題が浮き彫りとなった。

 藤枝1点リードの後半4分、FW菊井悠介(26)の右CKをゴール前にいた真鍋がドンピシャのヘディングゴールだ。わずか36秒後には右サイドを駆け上がったMF浅倉廉(25)のクロスを、今度は右足で追加点。チームの7戦ぶり複数得点に貢献も、「まだ点を取れた。3点じゃ満足できない」と闘志を全開にした。

 対磐田は3連勝で初のシーズンダブルも達成。それでも槙野智章監督(39)は、「県勢の序列を変えることを目標に掲げていたが、磐田に勝つことを目標にしていたら上にはいけない」。真鍋も「自分は相手とか気にするタイプじゃないのですが、結果につながってよかった」と、さらなる上を見据えた。

 今季から指揮を執る元日本代表DFは、練習で何度もDF役を買って出て、背番号11の才能を伸ばす。真鍋が報道対応時に「槙野選手」と言い間違えることがあるほど、2人の信頼関係は絶大だ。

 もう一人、刺激を受ける日の丸戦士がいる。明大の先輩で、日本人初のW杯5大会連続選出となったDF長友佑都(39、FC東京)だ。直接の面識はないが、大学時代に栗田大輔前監督(55)から話を聞く機会があった。「自分の武器に対する練習をストイックにやっていたと聞いた。人並みの努力じゃ日本代表までいけないですし、いいお手本がいるので、自分も頑張らないといけない」と力を込める。

 大卒1年目ながらレギュラーに定着し、すでに6得点。それでも、先輩から受け継ぐハングリー精神が満足を許さない。「プロに入った以上は、上を目指す覚悟。正直、ゴールは少ないと感じている」。藤枝の若きストライカーが、ゴールをとり続け、来季J1昇格への期待感を高めていく。(伊藤 明日香)

 ☆藤枝・DF森侑里(前半38分に今季初ゴールで先制点)「去年も1点しか取っていなくて、どう喜んでいいのか分からなかった(笑)」 

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