日本サッカー協会は15日、都内で会見し、6月の北中米W杯に臨む日本代表メンバー26人を発表した。森保一監督(57)は、選外とした選手らの気持ちを思い、目を潤ませた。

かつて日本代表として共に戦い、1993年の94年米国W杯アジア最終予選イラン戦(2△2)の「ドーハの悲劇」では、ともに悔し涙を流した北澤豪氏(57)は、米国で大一番に臨む盟友に心からエールを送った。

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 W杯日本代表のメンバーを発表する森保の姿を見て、グッとくるものがあった。選ばれた選手にも、外れた選手にもリスペクトを感じた。人間味があり、感情があふれて森保らしいと思った。そして、これからW杯を戦うという重みを感じた。

 あと一歩だけ届かなかったが、1994年の米国W杯初出場を目指して一緒に戦った仲間は戦友だ。特に、同い年で、しかも、ポジション争いをした森保には特別な思いがある。

 その森保が監督として米国で行われるW杯に挑むことは感慨深い。先日、「あの時の分も頑張ってほしい」とエールを送ったら、「もちろん、分かっているよ」と笑顔で答えてくれた。

 22年カタールW杯からの約4年、さらには森保が監督を務めてからの8年間の積み重ねの集大成となる。もっと言えば、森保監督は、我々の世代や、もっと上の世代の日本代表の思いも胸に秘めて戦うだろう。その思いは、日本人監督ならではのものであり、技術や戦術とは別に、ひとつの力になるはずだ。

(スポーツ報知評論家)

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