大相撲夏場所8日目(17日、東京・両国国技館)

 西序ノ口8枚目・森麗(もりうらら)が西同22枚目・本多(錣山)を力強く押し出し、初白星を挙げて1勝3敗とした。

 38歳の森麗は身長167・8センチ。

対する本多は15歳で190センチの長身を誇る。森麗は22センチ差、23歳下の相手に立ち合いから前に出て、頭をつけて粘り強く押し続けた。師匠の大嶽親方(元幕内・玉飛鳥)からの「前に出ろ」という教えを実践。「前に出るのと、バランスを崩さないようにすれば勝機は来ると思った」と、待望の白星をつかんだ。

 今場所は昨年現役を引退した沢勇に次ぎ、史上2人目の序ノ口在位100場所目の節目だった。土俵には変形性関節症のため約15年ほど着けてきた膝の分厚いサポーターを外し、上がっている。師匠から膝が曲がっていないとの指摘を受け「自分では曲がっているように見えていたけど、サポーターに頼りすぎて硬くなっていた」と分析。4月の稽古場から取り組み始め「怖さはあるけど、痛さはない。土俵でケガしたら怖いなという気持ちの問題もあった。今後はよほど痛くならない限りは着けないつもり」と覚悟を示した。

 今場所は3連敗スタートとはなったが、膝を曲げて前に出る意識で相撲を取れている手応えがあり、師匠からも「そんなに負ける相撲は取ってない」と励まされていた。先場所は2勝5敗で、昭和以降で序ノ口以上の史上ワースト記録の39場所連続負け越し。

残り三番は、40場所ぶりの勝ち越しが大きな目標となるが「勝ち越すと思うと、体が硬くなる。一番一番、いい相撲を取っていきたい」と足元を見据えた。(林 直史)

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