
「子どもたちの憧れる職業」として定着しつつある「YouTuber」。8月23日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)では、今時の小学生の習い事の例として「YouTuber養成講座」が取り上げられ、ネット上で様々な意見があがっている。
「YouTuber養成講座」で子供が顔出し動画出演
この日の放送で紹介されたのは、教育事業を展開する会社「FULMA」が主催している「YouTuber Academy」。講座には11人の小学生が参加し、顔だけで驚いてみせる「リアクション講座」や動画の第一印象を決める「サムネイル」の作り方について、講師からアドバイスを受けながら動画を撮影していった。
YouTuberを目指す理由について、講座に参加した小学生は「自分のやってることをみんなに知ってほしい」とコメント。また参加者の親は「(子どもたちは)自分で編集や撮影ができないので、こういう場で基本的なことを学んで体験できるのが良い」と講座を評価している。
ネット上では「YouTuber養成講座なんてあるの!?」「すごい時代になったなあ…」といった驚嘆の声が続出。子どもがYouTuberを目指すことについては、「小学生が顔出しでネットやるのは危ない」「最悪の場合、悪い大人に見つかって晒し者になったり、住所特定されてしまうパターンもある」と心配する声も目立つ。
その一方、子どものタメになると考える人も多いようで「実際にYouTuberになるかはともかく、発表する力を鍛えたりネットリテラシーを学べるなら悪くない気がするな」「動画編集能力とかプレゼン力とか、社会人でも必要なことを教わっているように見える」といった意見が上がっている。
否定的な意見は「新しい娯楽への拒否反応」?
とはいえ新たに登場した「YouTuber」という職業には、まだまだ否定的な意見を持っている人も多いようす。Twitter上ではYouTuberを目指す子どもの姿に、「日本の終わりが見える」との声も上がり、2万5千件以上リツイートされていた。
それに対してマンガ家の田中圭一さんは「終わりなのか? そうは思わないけど…」と疑問を呈すツイートをした。続けて「60年代70年代にマンガに向けられた厳しい目に近いような気がする」と私感を述べた。また、時代を経てマンガ家の地位が上昇したことにも触れ、YouTuberの社会的な評価について「新しい娯楽への拒否反応じゃないの?」と疑問を呈している。
80年代にはゲームがやり玉に挙げられた。
— はぁとふる売国奴(田中圭一)@うつヌケ (@keiichisennsei) 2017年8月24日
ゲームばかりしている子供は大人になったら危険人物になる、みたいに。
そのころマンガは「教養も得られる」「エンタメとしてアリ」みたいな風潮になりつつあった。いや、でもエロマンガは叩かれていた。
とにかく「新しい娯楽への拒否反応」じゃないの?
田中さんのツイートに賛同する人からは、「日本でプロ野球が誕生したときも『大の大人が玉遊びで金をもらうなんて』って批判する人がいたらしい」「少し前まではプロゲーマー目指してる人も同じように見られてた」といった反応が続出している。