
■真心ブラザーズ/15thアルバム『FLOW ON THE CLOUD』インタビュー(1/2)
YO-KINGと桜井秀俊のメンバー二人に、ここ数年行動を共にしているサポート二人、ベース岡部晴彦&ドラム伊藤大地が加わった4人で、新曲をせーので演奏して一発録り、しかもモノラル録音で、ニューアルバム『FLOW ON THE CLOUD』を作り上げた真心ブラザーズ。ロックンロールとフォークのルーツに根ざした極限までシンプルなサウンドプロダクト。
(取材・文/兵庫慎司)
「曲を作り始めたら、怒濤のようにあふれてきちゃった」(YO-KING)
──何かいきなりギアが入ったみたいなアルバムですよね、『FLOW ON THE CLOUD』は。
桜井秀俊:うん。作っていて盛り上がっちゃったというか──。
YO-KING:曲を作り始めたら、怒濤のようにあふれてきちゃった。この倍ぐらい曲が出来たのを、12曲にしぼったという。
桜井:そう、前作同様このレッドブル・スタジオ東京をお借りしてレコーディングしたんだけど、最初のセッションからむちゃくちゃ盛り上がって、「これは2枚組だな」と思ったんだけど、マネージャーにあえなく却下され(笑)。

──なぜ今、曲がたくさんできたんでしょうね。
YO-KING:作曲の時に……俺、自分を追い込む時は、どんな曲でもいいから1日1曲作る、っていうふうに自分に課すわけ。
桜井:1番と2番しかない曲で、1番と2番が一緒だったり(笑)。「今日はボーカルのレコーディングですけど、2番はまだですか?」「ない!」「わかりました!」っていう。
YO-KING:それでもいいと思ってたのね。でも……よく「ブレてない」って言うけどさ、「ブレてない」って、表現者にとってはよくないことで。ほどほどにブレなきゃいけないの、表現者って。1番も2番もおんなじ歌詞しかないような時期もあれば、このアルバムみたいな時期もあって。毎回同じようなことをしていても、しょうがないからね。

最近は、メロディと歌詞を同時に作ってたんだけど、『KING OF ROCK』の頃って、言葉をワーッと書いたあとに、曲に乗せたんだよね。だからラップというか、トーキングというか、ああいうふうになったんだけど。あの頃みたいに、言葉がどんどん書けたんだよね。それが勝因だと思います。ノートがどんどん埋まっていった。メロディ関係なく言葉を書くってやり方、すっかり忘れてたんだよね。とにかく文字を書いて、おもしろいことだけを歌詞にすればいいやと。あとは、わかりやすい歌詞はやめようと思ったの。
――インタビュー2へ
≪リリース情報≫
15th Album
『FLOW ON THE CLOUD』
2017.09.13リリース
※LPアナログ盤※
『FLOW ON THE CLOUD』
TJJA-10002 / ¥4,536(税込)
2017.10.04リリース
※タワーレコード限定発売
≪ライブ情報≫
【FLOW ON THE CLOUD】
2017年10月8日(日)神奈川・横浜 F.A.D YOKOHAMA
2017年10月12日(木)北海道・札幌 cube garden北海道
2017年10月14日(土)岩手・盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2017年10月15日(日)宮城・仙台 darwin
2017年10月21日(土)埼玉・熊谷 HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
2017年10月28日(土)大阪・梅田 CLUB QUATTRO
2017年11月4日(土)熊本 B.9 V1
2017年11月5日(日)福岡 DRUM Be-1
2017年11月18日(土)広島 SECOND CRUTCH
2017年11月19日(日)兵庫・神戸 SLOPE
2017年11月25日(土)香川・高松 MONSTER
2017年11月26日(日)岡山 IMAGE
2017年12月1日(金)石川・金沢 AZ
2017年12月3日(日)新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE
2017年12月5日(火)東京・赤坂 BLITZ
2017年12月10日(日)沖縄・桜坂セントラル
2017年12月16日(土)京都・磔磔
2017年12月17日(日)愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
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