
10月23日、シンガーソングライターのGACKTさんが自身のブログで、飲食店のブラック企業化は「価格提供の安さ」に要因があると指摘した。これに「本当にその通りだよな」「確かに日本は他の先進国と比べて物の値段が安いよね」と納得の声が上がっている。
日本の昼食は価格設定がおかしい?
GACKTさんは、「フォーシーズンズホテル京都」に仕事の打ち合わせのため初めて訪れたという。「ここまで豪華な作りはなかなか」と語り、「このホテルは最低一泊30万からしか泊まれないらしいが、海外からの客でごった返している。素晴らしい」と称賛した。
GACKTさんは世界展開する同チェーンと比較して、「日本はサービス業が70%近くもあるのに、ほとんどがうまく行っていない」と指摘。その要因の一つに、飲食店の価格設定にあるという。「海外の平均から比べると飲食店の価格提供の安さも大きな原因の一つだ。昼食が800〜1000円という価格は正直おかしい」と述べ、「どの大型の飲食店もブラック企業認定されるようなことになるのは、そもそも日本の価格設定と人件費のバランスの悪さに根源的な問題があるとボクは思うのだが…」と書いている。
このGACKTさんの指摘には、ブログのコメント欄やSNS上で「自分、飲食業です。よくぞ言ってくれました」「GACKTが昼メシ安すぎって言ってるのド正論だよな」「同感同感! なんかのテレビで外人さんが母国で仕事してなんでも安い日本で遊びたい、みたいなこと聞いた時も目から鱗だったな」と同意の声が続出している。
Gacktが昼メシ安すぎって言ってるのド正論だよな〜。ほっともっとののり弁240円とか社会の闇でしかないやろほんま・・・
— すじ@レッツ・ラ・まぜまぜおじさん (@Suzeep1983) 2017年10月25日
低い賃金がブラック企業化につながるとの指摘も…
さらにネット上では、「給料が安いから物が安くなるのは仕方ない。じゃないと買えないし」「給料が安すぎることが、現状を生み出していると思う」「ガクトの言ってること正論なんだけど、だからって値段上げても今の収入じゃ買わなくなるだけの人の方が多いと思う」という声も。ちなみに厚生労働省の「2016年賃金構造基本統計調査」によると、宿泊業・サービス業の平均賃金は、男性271万1,000円、女性196万7,000円という結果に。これは産業別の賃金の中で最も低い金額となっている。
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