テレビ朝日系で放送されている音楽番組『BREAK OUT』が主催するライブイベント『BREAK OUT presents THE DAY』が、11月18日(土)東京・お台場にあるZepp Tokyoにて開催された。

清水翔太、平井 大、阪本奨悟(Opening Act)の3名が出演した本イベントは、番組発の新コンセプトイベント。
“今、ライブで聴いてみたいアーティスト”が集い、音楽好きだけでなく幅広く世間から注目を集めるアーティストが一夜限りのパフォーマンスを披露した。

■Opening Act
Opening Actとなる阪本奨悟の名前が紹介されると、歓声があがった。アコースティックギターで、リズムを刻み始まった曲は「Fly」。透明感のある、伸びのある声が会場を包み込むと同時に、等身大の歌詞が胸を刺す。観客は手拍子で応え、聴き入っている。

続いて、映画『恋と嘘』の挿入歌として話題となった楽曲「恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~」。何気ない日々の中にある恋する気持ちにキュンとしてしまう。同映画の主題歌としてカバーした福山雅治の曲の「HELLO」。90年代にリリースした名曲で会場は手拍子で盛り上がる。もちろん当時を知っている人は懐かしいと思うだろうが、初めてこの曲を聴く世代はどんな思いを描くのか。今回はオープニングアクトという役ではあったが、数々の可能性を秘めているであろう阪本奨悟の今後の活躍が楽しみだ。

■平井 大
続いて平井 大がステージに登場すると、会場からは拍手とともに歓声で迎えられ、ウクレレの美しい音色が会場に響きわたる。
曲が「Slow & Easy」だとわかると歓声とともに手拍子で会場は盛り上がる。優しい音色と語りかけるような歌声と音色に身を任せてしまう。「Moonlight Satellite」は前曲とは打って変わってムーディーで大人な曲だ。平井 大もウクレレからエレキギターに持ち変え、ギターを美しく鳴かせる。

続く「Life is Beautiful」では、オーディエンスとの掛け合いが印象的だった。そして「tonight」のイントロが流れるとファンの歓声は一層大きくなった。会場のライティングは幻想的で、オーディエンスもただただ聴き入っている。

「A Good Day」は明るく、聴いているだけで踊りだしたくなるような楽しい曲だ。ピアノのメロディと共にラストの曲として感謝の言葉を述べ、「また逢う日まで」を披露。会場を静かに包み込み、きれいな歌声を響かせた。ここで、サプライズに「Story of Our Life」を披露。大人のロックを見せてくれた平井 大の歌声に聞き惚れた。
そして彼のMCで印象に残ったのは「愛について」。これからも平井 大の「愛」に触れることができるのが楽しみだ。

■清水翔太
ラストは、清水翔太。1曲目は「Sorry Not Sorry」。ダンサーを従えステージを小さく感じさせるほどの存在感を見せ、「Good Conversation」の力強いラップとセクシーな歌声の共存が、観客のテンションを上げる。「最高のライブにするので着いてきてください」という言葉に会場も応え、「君が好き」のイントロが流れた瞬間、歓声は最高潮に。それだけこの曲がみんなから愛されている証拠なのだろう。

「Feel Good」では今までの楽曲とは違い、ムーディーな一面を見せ、「thinking bout you」ではステージ全体を動き回り、オーディエンスとコミュニケーションをとる。そして、「花束の代わりにメロディーを」を披露。優しいピアノのメロディに、優しくも力強く胸に突き刺す清水翔太の声が会場を包み、オーディエンスはその声に酔いしれる。ラストは「MY Boo」観客との合唱で会場が一体となり、「BREAK OUT presents THE DAY」を締めくくった。

番組発の新コンセプトイベントとなった『BREAK OUT presents THE DAY』は、3組のアーティストがそれぞれの魅力を充分に見せつけてくれた素晴らしいイベントとなった。

(取材・文/久米裕子)
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