会社員の6割「どこかに本当の自分いる」職場の実態調査で半数は「自分がない」

リクルートマネジメントソリューションズは11月16日、20~59歳の会社員537人(役員クラスを除く一般社員・管理職)を対象に実施した「職場での『自分らしさ』に関する実態調査」の結果を発表した。

まず「どのような仕事に就くかは、自分らしさと強く関わると思うか」について聞くと、7割以上が「関係する」と回答。
また、どんな場面でも自分らしさを貫くことが大切であると考えている人は6割だった。
一方で人に見られている自分と本当の自分は一致しない、または意識して使い分けている、と回答した人や、どこかに今の自分とは違う本当の自分があるのではないかと感じている人は約6割、「自分がない」と感じている人は半数いることがわかった。

会社員の6割「どこかに本当の自分いる」職場の実態調査で半数は「自分がない」

「職場で自分らしく振舞いたいと思うか」について役職別に見てみると、すべての群の約9割が「振舞いたい」と回答した。
実際に「今職場で自分らしく振舞えている」と感じているのは、一般社員・係長群は6割強にとどまったが、課長・部長群は7割強だった。

なぜ「自分らしく振舞いたい」と感じるのか理由を聞いてみると、一般社員群、係長群、課長群で最も多かったのは「ストレスが少なく楽だから」であった。また係長・課長群は「仕事への意欲が高くなるから」が次に多く、4割を占めている。一方部長群は、「仕事を通じて、自己実現をしたいと思っているから」が半数を占め、最も多かった。

「自分らしく振舞える」と回答した人に理由を聞くと、一般社員群で最も多かったのは「本音や気持ちを素直に伝えることができているから」だった。係長群は「自分の力や強みを発揮できているから」、課長群は「組織の中で自分の役割・立場が尊重されていると感じるから」が最も多く、役職によって違いが表れる結果となった。
また、「やりがいのある仕事に取り組めているから」「上司が自分のことを理解し、受け止めてくれているから」は、役職が上がるにつれて高くなっていることが明らかになった。

一方で「自分らしく振舞えていない」と回答した人に理由を聞いてみると、一般社員では「自分の考えや意見を気兼ねなく言うことができないから」が最も多かった。係長・課長群は「本音や気持ちを素直に伝えることができないから」、部長群は「自分の力や強みを発揮できていないから」が最も割合を多く占める結果となった。
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