ふるさと納税、7割以上が利用経験ナシ 「情弱がめっちゃ損してて笑う」の声
「総務省」公式サイトより。

ふるさと納税の総合サイトを運営するトラストバンクが、ふるさと納税に関する調査の結果を発表。“ふるさと納税を知っているが、未経験”と回答した人が76.9%に上り、ネット上では「無駄に損してる人が多いな」との声が上がった。


佐賀牛や寝具など破格な返礼品


ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付することで返礼品を受け取れる制度。自己負担額2,000円を除いた寄附金が所得税や住民税から控除される。しかしそんなふるさと納税も今回の調査では7割以上が“未経験”という結果に。利用しない理由について、ネット上では「なんだか面倒くさそう…」という声が多数上がっていた。

一方で利用者からは「“面倒”って理由だけでふるさと納税をやらない人ってもったいないよな」「情弱がめっちゃ損してて笑う」との声が。返礼品というメリットを考えると、ふるさと納税をやらないのは損なのだという。

寄附によってもらえるお礼の品が「破格の品物ばかり」と評判。例えば佐賀県の場合は4万円以上の寄附で、最高級の肉質を誇る「佐賀牛」のロースステーキなどがもらえる。また山梨県・富士吉田市は、高級羽毛布団「甲州羽毛ふとん」や「ホテル鐘山苑」の宿泊券などが返礼品に。他の自治体も地域に根差した質の高い物品を揃えている。

トラストバンクの調査では、「ふるさと納税を利用する理由を教えてください」という質問に61.2%の人が「返礼品がもらえるから」と回答。ネット上にも「実質納税先を変えるだけで高級品が手に入る破格の制度だと思う」「現状でふるさと納税してない人ってなんでしないの?」との声が。しかし中には「利用者が増えて返礼品がグレードダウンしても困る」と懸念する人もいるようだ。


自治体間の熱い返礼品競争


各自治体がこぞって高額な返礼品を用意しているふるさと納税。一時期は自治体間での「返礼品競争」の様相を呈していたが、このような状況を問題視した総務省は今年4月に「返礼品」の自粛を促した。これにより金銭類似性の高いものや資産性の高いものはあまり見なくなったが、それでも寄附金を募るために魅力的な返礼品が用意する自治体の努力は続く。

また「確定申告が面倒くさい」との声もあるが、2015年には確定申告をしなくてもふるさと納税を行える「ワンストップ特例制度」が創設されぐっと身近になった。とはいえふるさと納税はもともと、地域間の税収格差を是正するための制度。返礼品目的のような利用方法には「当初の目的から逸脱しているような…」と苦言を呈する人も少なくない。

おすすめ(Sponsored)


返礼品をランキング形式で見られる「さとふる」で寄付したい市町村を探してみる
さとふる(PR)

編集部おすすめ