「ストロングゼロ文学」にハマる人々 効率的に酔える酒が生んだ“迷文”
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2017年も様々な暗いニュースがメディアを騒がせ、日本の抱える問題はまだまだ山積している模様。そのような世情に影響されたのか、最近は効率的に酩酊できる高アルコール商品の需要が高まり、ネット上では“ストロングゼロ文学”なるものが確立されようとしている。


“ストロングゼロ文学”っていったい何?


サントリーの缶チューハイ「ストロングゼロ」は、チューハイながらアルコール度数は9パーセントと高め。少ない飲酒量で効率的に酔うことができると人気だ。ネットでは、高アルコール商品を題材にしたエモーショナルな文章が数多く登場。「ストロングゼロで検索すると文化的な文章がたくさん出てきて暇つぶしに丁度良い」と話題になっている。

まず多いのが、高アルコール商品の“虚無感”を論じる文章。「ストロングゼロは人生が辛ければ辛いほど美味しい魔法の水」「駅前で焼酎や日本酒を片手に世を憂いていた時代は終わった。今はみんなストロングゼロでえびす顔」「仕事が大変なことも友人との喧嘩も上司との確執も全てストロングゼロが忘れさせてくれる」「ストロングゼロは福祉」といった投稿が寄せられた。

また中には本当に高アルコール商品を1本空けてから書いたような迷文も。特に「ストロングゼロの氷結のストロングゼロのウォッカ入ってるんだけど、この氷結のチューハイ毎日ではないけどかなりのペースで飲むと2本 今も例えば月曜日とかだと氷結でストロングゼロ飲んでって感じで飲んでるから人気になるんだと思う 楽でいろんな味だしね」というネット上に突如現れた文章は、「読んでいるだけで酔ってくる」と話題になり、ネット掲示板などで数多くコピペされている。

さまざまな形のストロングゼロ文学には愛読者が続出しており、「現代のプロレタリア文学かな?」「ストロングゼロ文学本当に好き。味わい深い」「ストロングゼロ文学を嗜んでると自身の文化ポイントみたいなものが削れていくのを感じる」との声が上がった。

“ストロングゼロ文学”を的確に表現している楽曲


ストロングゼロ文学愛好家の中には「この曲がストロングゼロ文学の世界観を一番表現できていると思う」と、K-YOさんが歌う「ストロングゼロ feat. YOUNG HASTLE, DJ TY-KOH」という曲をおススメする人も。高アルコール商品で酔っぱらう時の心情をラップで表現しているのだが、アルコールの度数でお酒を選んだりとストロングゼロ文学愛好家の共感できる要素が多いようだ。


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