平成も今年で30年。今20代の方にとって、1990年代後半~2000年代のアニメは、懐かしい思い出の一部ではないだろうか。

子どもの頃にテレビで見た番組は、大人になっても記憶に残っていることもしばしば。懐かしいアニメは、同世代間の共通の話題として、初対面の人とも盛り上がれる優秀な話題のひとつだ。そこで今回は、20代が「懐かしい!」と思う人気・名作アニメ20作品を一覧にした。


「美少女戦士セーラームーン」シリーズ



1992~1997年放映。
東京に住む中学2年生・月野うさぎが、言葉を喋る黒猫ルナと出会ったことで愛と正義のセーラー服美少女戦士「セーラームーン」に変身し、妖魔から街を守っていく。うさぎのピンチを毎回救う謎の紳士・タキシード仮面の存在や、次々と現れるセーラー戦士の仲間たちと、「幻の銀水晶」「月のプリンセス」を探す物語。
2014年には原作漫画のアニメ化となる「美少女戦士セーラームーンCrystal」が、2021年には「美少女戦士セーラームーンEternal」劇場版前後編として公開されるなど、四半世紀を経ても愛されている作品。



「SLAM DUNK」



1993~1996年放映。
神奈川県の湘南地区がモデルとなっている。高等学校のバスケットボール部を舞台に不良の桜木花道がバスケットを通して成長していく物語。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」等の名台詞がいくつも残されている。
また、試合シーンになると「説明しよう!」とバスケのルール解説などのナレーションが入ることでも有名。
2021年1月に、作者である井上雄彦氏のTwitterで新しいアニメ映画の制作がサプライズ発表され話題になった。


「魔法陣グルグル」



1994~1995年放映。
ジミナ村という小さな村に住む少年・ニケ。
ある日、この村に「勇者募集!!魔王を倒した者に金5万R(リン)を与え、コーダイ国の王子とする」と書かれた立て札が立つ。ニケは勇者として、魔法オババの命のもと、「グルグル」という魔法を使う魔法使い・ククリと一緒に、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅に出る。
2017年に再アニメ化されている。


「魔法騎士レイアース」



東京タワーでの社会見学中、中学2年生の獅堂光(しどう ひかる)・龍咲海(りゅうざき うみ)・鳳凰寺風(ほうおうじ ふう)は偶然出会う。窓の外、まぶしい光の中に浮かび上がる謎の少女の幻影を見た3人は、その直後異世界「セフィーロ」に召喚される。そこで出会った導師クレフの導きを受け、「魔法騎士(マジックナイト)」としてセフィーロを救う旅に出る物語。


「NINKU 忍空」



1995~1996年放映。
帝国制復興を目指す帝国軍と、それに対する民主勢力からなる共和軍との戦争が終結して3年後の「EDO歴3年」の帝国内が舞台。

戦争時、帝国軍を壊滅寸前まで追い込んだ「忍空隊」の一人風助が、幼少時にさらわれた母親を探す旅に出る物語だ。
「忍術」と「空手」を組み合わせた武術「忍空」も見逃がせない。


「ふしぎ遊戯」



1995~1996年放映。
中学3年生・夕城美朱(ゆうき みあか)と本郷唯(ほんごう ゆい)は、図書館の立ち入り禁止区域で見つけた「四神天地書」という書物を開き、中に吸い込まれてしまう。古代中国に似た異世界に降り立った美朱は、若き皇帝・星宿(ほとほり)の紅南国を守る朱雀の巫女となり、現実世界への戻り方を探していく。


「こどものおもちゃ」


20代が懐かしいと思うアニメ 90年代後半、2000年代の名作たち
画像出典:Amazon.co.jp「こどものおもちゃ Vol.7 [DVD]

1996~1998年放映。
大人気小学生アイドル、倉田紗南(くらた さな)とそのクラスメイトで問題児の羽山秋人(はやま あきと)を中心に繰り広げられる学園ストーリー。
キュートなキャラクターとハイテンションなギャグ、そしてシリアスな悩みに恋……。

甘酸っぱさとほろ苦さのバランスが絶妙で、こっそり観ていた男性も多いはず。


「セクシーコマンド外伝 すごいよ!!マサルさん」



1998年放映。
わかめ高校2年生の花中島マサルと、彼が部長を務める「セクシーコマンドー部」の仲間たちによる抱腹絶倒の日常を描くギャグアニメ。
シュールでありながらハイテンションな笑いの連打はのちのギャグ漫画に大きな影響を与えた。
カオス以外のなにものでもないOP映像にも注目。


「地獄先生ぬ~べ~」



1996~1997年放映。
霊能小学校教師「ぬ~べ~」こと鵺野鳴介(ぬえの めいすけ)が、妖怪たちから児童を守るために「鬼の手」で戦う物語。
「人の心が妖怪を作り出す」というテーマのもと、ホラーやラブコメ、ヒューマンドラマなどさまざまな要素を取り入れたストーリーが展開され、支持を受けた。
当時の男子にとっては刺激的だったお色気シーンが多かったのも特徴。


「カードキャプターさくら」



1998~2000年放映。
小学4年生の木之本桜(きのもと さくら)は、父の書庫で発見した不思議な本を開いた。するとその本から封印の獣ケルベロス(ケロちゃん)が現れ、この世に「災い」が訪れるという「クロウ・カード」が桜の住む町にばらまかれてしまう。さくらはクロウカードを回収するため「カードキャプター」となり、事件を解決していく。


「コレクター・ユイ」



1999~2000年放映。
舞台は近未来の西暦20XX年。中学2年生の春日結(かすが ゆい)は、コンピューターの授業中にIR(アイアール)というソフトに出会ったことがきっかけで、「コレクター・ユイ」となる。
ユイは、コムネットと呼ばれる仮想空間で世界支配をもくろむグロッサーを封じるため、コレクターズを集結させ戦っていく。


「おジャ魔女どれみ」シリーズ



1999~2003年放映。
自称「世界一不幸な美少女」の小学3年生・春風どれみ。魔女に憧れ、好きな人に告白する勇気を魔法で手に入れたいと思っていたどれみは、ある日本物の魔女・マジョリカと出会う。正体を見破ったことでカエルになってしまったマジョリカを元の姿に戻すため、どれみは藤原はづきや妹尾あいこと共に、魔女見習いとしての修行に励んでいく。


「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ」


20代が懐かしいと思うアニメ 90年代後半、2000年代の名作たち

2000~2004年放映。
いじめられていた高校生・武藤遊戯が、古代エジプトの闇のアイテム「千年パズル」を解いたことをきっかけに闇の番人となり、世の悪人たちを過激な「闇のゲーム」で倒していくというダークヒーロー要素の強い物語。
TVアニメ2作目となる本作は劇中の架空のカードゲーム「マジック&ウィザーズ」での対戦を中心としたストーリー。カードは実際に商品化され、現在も親しまれている。


「犬夜叉」


20代が懐かしいと思うアニメ 90年代後半、2000年代の名作たち
画像出典:Amazon.co.jp「映画 犬夜叉 時代を越える想い [DVD]

2000~2004年放映(2009年~2010年に「完結編」が放映)。
人間と妖怪の混血である半妖・犬夜叉と、戦国時代にタイムスリップしてしまった中学生・日暮かごめが、妖力を高める「四魂の玉」のかけらを探して旅をする冒険物語。犬夜叉の兄との対決、奈落を始めとするさまざまな敵との対峙など、バトル要素が強い反面、犬夜叉・かごめ・桔梗の恋愛模様も面白く、見ものだ。


「ジャングルはいつもハレのちグゥ」



2001年4月~9月放映。
ジャングルを舞台に、主人公の少年・ハレが、正体不明の孤児少女・グゥや周りの登場人物に翻弄されるギャグアニメ。
明るく楽しい雰囲気だが、一方で、ハレの母ウェダ、保健医クライヴなど、それぞれのキャラクターに悲しい過去があり、徐々に明かされていくなどシリアスな展開も見ものだ。


「フルーツバスケット」



2001年放映。
女子高生・本田透(ほんだ とおる)は、唯一の家族である母親を亡くし、山で一人テント生活をしていた。しかしその山は同級生・草摩由希(そうま ゆき)の一族の土地であったため、由希の家に居候することに。 その中で、草摩一族は代々十二支の物の怪憑きであり、異性に抱きつかれると獣に変身するという秘密を知ってしまう。
2019年からスタッフ・キャスト一新した再アニメ化がなされ、断続的に放映されている。


「ヒカルの碁」


20代が懐かしいと思うアニメ 90年代後半、2000年代の名作たち
画像出典:Amazon.co.jp「DVD-BOX「ヒカルの碁」全集

2001~2003年放映。
小学生の進藤ヒカルが倉で血の痕がついた碁盤を見つけ、平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらの さい)の霊に取り憑かれたことで囲碁を打ち始める。次第に自身も囲碁に魅了され、佐為がかつて目指した「神の一手を極める」姿を描いている。
当時この作品をきっかけに囲碁ブームが起こり、関達也三段のように本作を見てから囲碁を始めてプロ棋士になった人もいたほど。


「シャーマンキング」



2001~2002年放映。
シャーマン(霊能力者)の少年・麻倉葉が、全世界のシャーマンを統べる「シャーマンキング」を決める戦い「シャーマンファイト」に参加し、さまざまなシャーマンたちと戦っていく姿を描いた物語。個性的なキャラクターたちに加えてギャグ要素も強く、楽しく観ることができる。
原作は、集英社から2018年に講談社へ移籍し連載中。2021年に一部のキャスト続投で再アニメ化されている。


「ボボボーボ・ボーボボ」



2003~2005年放映。
マルガリータ帝国に支配された西暦300X年の地球が舞台。皇帝が自らの力を示すために人類を丸坊主にするべく結成した毛狩り隊から、人類の髪の毛の自由と平和を守るため、鼻毛真拳の使い手であるボボボーボ・ボーボボが戦う不条理ギャグバトルアニメ。他作品のパロディもふんだんに盛り込まれている。



「ふたりはプリキュア」



2004~2005年放映(第2期は2005年~2006年)。
悪の勢力・ドツクゾーンは、プリズムストーンを奪うため妖精たちを追っていたが、中学2年生の美墨なぎさと雪城ほのかに見つかってしまう。ドツクゾーンの怪物に襲われたなぎさとほのかは、妖精たちにより伝説の戦士プリキュアに変身できる力を与えられ、ドツクゾーンからプリズムストーンを奪還する戦いに挑むこととなる。


小さい頃に見ていたアニメは、この中にいくつあっただろうか?
当時のアニメに触れた時の「懐かしさ」は、その時夢中になった思い出やわくわくした気持ちを内包しているからこそ、胸に迫るのだ。
休日にのんびりと観返してみるのも、童心に帰れて楽しいかもしれない。
(新美友那/studio woofoo)

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