
イギリスのYouTuberがとあるホテルに「宣伝するから無料にして」と依頼したという。ネット上では双方に対して批判の声が上がり、炎上騒動に発展している。
YouTuberとホテルが大バトル!?
話題になっているのは、約9万7,000人ものチャンネル登録者を抱えるYouTuberのエル・ダービーさん。アイルランドの「The White Moose Cafe」というホテルに、無料で泊めてくれたらYouTubeやInstagramなどのSNSで宣伝するとのメールを送った。
すると「The White Moose Cafe」側は、ホテルのFacebookでこのメールのスクリーンショットを名前を伏せて公開。同時に「Dear Social Influencer(親愛なるソーシャルインフルエンサーへ)」という文面で始まる抗議文も投稿している。
この文章では「もし私があなたを“動画で紹介する”というリターンで泊めてしまった場合、誰がスタッフにお金を払うのですか?」「あなたの部屋を掃除したハウスキーパーにだれがお金を払うのですか?」とまくしたてた後に、多くのフォロワーを持つホテルのSNSアカウントを次々と紹介。「今後は他の人と同じようにお金を払ってホテルをとることをおススメします」などと続け、最後は「P.S. The answer is no.」と締めくくった。
騒動の一部始終を見ていた人々からは、双方に対して批判の声が続出。「YouTuberはもうちょっと常識を知るべき」「ホテル側の対応が過剰すぎる」との意見が寄せられている。そんな中「The White Moose Cafe」は、今回の騒動をモチーフにした“Tシャツ”を販売。実は以前から同ホテルでは「ブロガーの涙」といった挑戦的なアイテムをSNSに投稿して注目を集めており、Facebookのフォロワーは1月24日時点で約18万人。エル・ダービーさんのチャンネル登録者数やSNSのフォロワー数を軽く超えており、「ホテル側もインフルエンサーだったってオチか(笑)」と人々の笑いを誘っている。
インフルエンサーからの依頼は業界あるある?
エル・ダービーさんと「The White Moose Cafe」を巡る騒動は、特殊な事例というわけでもない模様。ホテルプロデューサー・龍崎翔子さんは自身のTwitterで、今回の騒動を受けて「あー、これはホテルあるあるだわ。昔一度無料で泊めたら投稿せずにチェックアウトされたことがあった。それ以降、インフルエンサーには『宿泊料を前払いして、投稿したら全額返金』を提案してるけどこれ伝えるとすぐ返信来なくなる」と明かしている。
あー、これはホテルあるあるだわ。昔一度無料で泊めたら投稿せずにチェックアウトされたことがあった。それ以降、インフルエンサーには「宿泊料を前払いして、投稿したら全額返金」を提案してるけどこれ伝えるとすぐ返信来なくなる。https://t.co/fwRbgGgteu
— 龍崎翔子 (@shokoryuzaki) 2018年1月23日
その他ゲーム業界や美容業界で働くTwitterユーザーからも同様の声が上がっており、インフルエンサーからの依頼があるのはホテル業界に限った話でもないようだ。