フィットネスジムに登録したけど、次第に足が遠のいてとうとう退会――。そんな経験のある人は少なくないはず。「もっとコンビニみたいに近くにジムがあれば」という希望にファミリーマートが応えてくれた。
1階はコンビニエンスストア、2階はフィットネスジムという新業態「Fit&GO」が2018年2月14日にオープンしたのだ。どのような店なのか、一足先に体験してきた。
ちなみに筆者は利用していた総合型ジムを昨年末に退会したばかり。自宅から徒歩15分程度の距離だったが、頻繁に通ったのは最初だけで3カ月でギブアップした。そんな「運動はしたいけど、なかなか継続できない」ひとの目線で「Fit&GO」を紹介してみる。結論から言うと、「早くウチの近所にもほしい!」と思える内容だった。
1号店の「Fit&GO大田長原店」は東急池上線の長原駅から徒歩3分の「駅チカ」な立地。ジムの天井に貼り付けられた「Fit&GO」の文字が大きなガラス窓越しに光って見える。1階のファミリーマートと同じく、フィットネスジムも24時間営業だ。近くにあって、いつでも開いているのはポイントが高い!
ファミリーマート店内を通り抜け、階段をのぼるとエントランスが現れた。さわやかなアロマの匂いがふわりと香る。24時間営業のフィットネスジムというと、必要最低限の簡素な設備を想像しがちたが、そのようなイメージを覆すオシャレ具合! 下の階ではファミチキや焼き鳥が売られているのを忘れそうになる。
室内は白と黒を基調とした落ち着いたデザインで、25台のトレーニングマシンが並ぶ。広さは約230平方メートルとコンパクトながら、圧迫感はなくゆったりとして見える。「こんな洗練された空間で運動したら、気持ちいいだろうな〜」というのが着替える前からひしひしと伝わってくる。
360度カメラで室内を撮影したので、グリグリと動かしてみてほしい。
同店の利用料は月額7900円(税抜き)。入会者に渡されるICバンドがあれば、いつでも出入り可能だ。見てほしいのがこのロッカールーム。ロッカールームがキレイかどうかは、ストレスなく通い続けるための重要な要素のひとつだろう。「Fit&GO」は高級スパ施設のような清潔感にあふれているのだ。もちろんシャワールームも完備、冷温タオルまで用意されている。
トレーニングエリアは「STRETCH(ストレッチ)」「CARDIO(カーディオ)」「FREE WEIGHT(フリーウエイト)」「FUNCTIONAL(ファンクショナル)」「STRENGTH(ストレングス)」の5つのゾーンで構成。軽めの運動から、本格的な筋トレにまで対応。専用アプリでマシンの使い方やトレーニング方法も案内してもらえる。オプションでパーソナルトレーナーの予約も可能だ。
まずは走ってみることにした。ランニングマシンなどのカーディオ機器は日本初導入という、20インチの大型モニターを装備したタイプ。NetflixやHuluといった定額動画配信サービスに対応しており、個人のアカウントを入力すれば、運動しながら大画面で映画やドラマを楽しめる。筆者はこれまでスマホの小さな画面を凝視して走っていたが、大画面だと体験はもはや別物の没入感。走っていないと映像が流れない仕組みになっており、物語の続きが見たくて足が勝手に動きそうだった。
サイネージ型の自動販売機もスゴイ! ドリンク会員になると、月額1000円で月15回まで100円オフ。ポカリスエット(500ml)なら50円という価格表示になる。ラインアップはプロテインやアミノ酸の摂取を意識した飲料を取りそろえ、日常的に利用するユーザーにはうれしいサービスとなっている。さらに自販機の前に立つと全身の写真を撮影して、ウェブ上でシェアできる機能も。自然にモチベーションを継続させる仕掛けだ。
通常のジムではあまり見かけない機器もある。これは「パワーミル・クライマー」という名前のマシン。階段をひたすら上る運動ができる。初めて体験してみたが、「階段が動く」感覚が新鮮で楽しい。夢中になってのぼっていると両脚に心地よい疲労感がたまってきた。
水の抵抗を利用した「ローイングマシン」も。ハンドル部分を持って体を伸ばすことで全身運動になる。ウィンウィンと回転して装置内で水しぶきの上がるギミックがやみつきに。
こちらはバネのしなりでストレッチするマシン。
もちろん定番のマシンも配備されている。
ここで不思議な「箱」が置かれていることに気づく。実はこれ、ウェットティッシュが取り出せる装置。フィットネスジムのトレーニングマシンは汗を拭き取るためのタオルを常備するのが定番だが、同店では清潔感にこだわり除菌機能のある使い捨て式のウェットティッシュを採用したという。「汚れたタオルで拭いて意味はあるんだろうか」と以前から心のどこかで感じていた不満を打ち砕いてくれる。
また、ストレッチ用マットの使用後に消臭・抗菌するスプレーも、入り口のアロマと同じ香りにすることで、全体の統一感を出している。フィットネスジムに対するハードルの高さをできる限り下げることにこだわったという同店。普段使うときの心地よさを考え、五感に訴える仕掛けが各所に施されている。
1階のファミリーマートの品揃えも、「Fit&GO」特別仕様になっている。低糖質のライザップコラボ食品のほか、プロテインやサプリメントの種類も豊富だ。さらに通常のファミリーマートには置かれていない「アンダーアーマー」の製品や、「WELEDA(ヴェレダ)」のボディケア用品を取り扱っている。ウェアやタオルも購入できるので、忘れ物をしても大丈夫。
自分の甘い心にムチを打ちながら、体を引き締めていくタイプのジムとは違い、「ふらっと行って気軽に運動」できそうな印象だ。「ストレッチだけをしに来てもOK」というハードルの低さ。ジム通いが続かなかった筆者にも、これならイケると思わせてくれる十分な内容だった。
入会は公式サイトで受け付けている。「Fit&GO」は今後5年で300店を展開予定。いずれ入会店舗以外の場所も利用できるようになるという。
【ファミリーマート】
1階はコンビニエンスストア、2階はフィットネスジムという新業態「Fit&GO」が2018年2月14日にオープンしたのだ。どのような店なのか、一足先に体験してきた。
ちなみに筆者は利用していた総合型ジムを昨年末に退会したばかり。自宅から徒歩15分程度の距離だったが、頻繁に通ったのは最初だけで3カ月でギブアップした。そんな「運動はしたいけど、なかなか継続できない」ひとの目線で「Fit&GO」を紹介してみる。結論から言うと、「早くウチの近所にもほしい!」と思える内容だった。
駅から近くてオシャレな室内

1号店の「Fit&GO大田長原店」は東急池上線の長原駅から徒歩3分の「駅チカ」な立地。ジムの天井に貼り付けられた「Fit&GO」の文字が大きなガラス窓越しに光って見える。1階のファミリーマートと同じく、フィットネスジムも24時間営業だ。近くにあって、いつでも開いているのはポイントが高い!

ファミリーマート店内を通り抜け、階段をのぼるとエントランスが現れた。さわやかなアロマの匂いがふわりと香る。24時間営業のフィットネスジムというと、必要最低限の簡素な設備を想像しがちたが、そのようなイメージを覆すオシャレ具合! 下の階ではファミチキや焼き鳥が売られているのを忘れそうになる。


壁には墨絵アーティスト・西元祐貴さんによる躍動感のある絵が描かれている
室内は白と黒を基調とした落ち着いたデザインで、25台のトレーニングマシンが並ぶ。広さは約230平方メートルとコンパクトながら、圧迫感はなくゆったりとして見える。「こんな洗練された空間で運動したら、気持ちいいだろうな〜」というのが着替える前からひしひしと伝わってくる。
360度カメラで室内を撮影したので、グリグリと動かしてみてほしい。
清潔なロッカーとシャワールーム


ロッカーに浮かぶ「FGO」の文字は通気口になっている。細部までのこだわりがすごい
同店の利用料は月額7900円(税抜き)。入会者に渡されるICバンドがあれば、いつでも出入り可能だ。見てほしいのがこのロッカールーム。ロッカールームがキレイかどうかは、ストレスなく通い続けるための重要な要素のひとつだろう。「Fit&GO」は高級スパ施設のような清潔感にあふれているのだ。もちろんシャワールームも完備、冷温タオルまで用意されている。
トレーニングエリアは「STRETCH(ストレッチ)」「CARDIO(カーディオ)」「FREE WEIGHT(フリーウエイト)」「FUNCTIONAL(ファンクショナル)」「STRENGTH(ストレングス)」の5つのゾーンで構成。軽めの運動から、本格的な筋トレにまで対応。専用アプリでマシンの使い方やトレーニング方法も案内してもらえる。オプションでパーソナルトレーナーの予約も可能だ。
NetflixやHuluを大画面で視聴しながら走れる


まずは走ってみることにした。ランニングマシンなどのカーディオ機器は日本初導入という、20インチの大型モニターを装備したタイプ。NetflixやHuluといった定額動画配信サービスに対応しており、個人のアカウントを入力すれば、運動しながら大画面で映画やドラマを楽しめる。筆者はこれまでスマホの小さな画面を凝視して走っていたが、大画面だと体験はもはや別物の没入感。走っていないと映像が流れない仕組みになっており、物語の続きが見たくて足が勝手に動きそうだった。

サイネージ型の自動販売機もスゴイ! ドリンク会員になると、月額1000円で月15回まで100円オフ。ポカリスエット(500ml)なら50円という価格表示になる。ラインアップはプロテインやアミノ酸の摂取を意識した飲料を取りそろえ、日常的に利用するユーザーにはうれしいサービスとなっている。さらに自販機の前に立つと全身の写真を撮影して、ウェブ上でシェアできる機能も。自然にモチベーションを継続させる仕掛けだ。
定番からちょっと珍しいマシンも
通常のジムではあまり見かけない機器もある。これは「パワーミル・クライマー」という名前のマシン。階段をひたすら上る運動ができる。初めて体験してみたが、「階段が動く」感覚が新鮮で楽しい。夢中になってのぼっていると両脚に心地よい疲労感がたまってきた。

水の抵抗を利用した「ローイングマシン」も。ハンドル部分を持って体を伸ばすことで全身運動になる。ウィンウィンと回転して装置内で水しぶきの上がるギミックがやみつきに。

こちらはバネのしなりでストレッチするマシン。

もちろん定番のマシンも配備されている。




FREE WEIGHTエリアの頭上には重低音が響くスピーカーを設置。自然とテンションがあがる
清潔感への徹底的なこだわり

ここで不思議な「箱」が置かれていることに気づく。実はこれ、ウェットティッシュが取り出せる装置。フィットネスジムのトレーニングマシンは汗を拭き取るためのタオルを常備するのが定番だが、同店では清潔感にこだわり除菌機能のある使い捨て式のウェットティッシュを採用したという。「汚れたタオルで拭いて意味はあるんだろうか」と以前から心のどこかで感じていた不満を打ち砕いてくれる。

また、ストレッチ用マットの使用後に消臭・抗菌するスプレーも、入り口のアロマと同じ香りにすることで、全体の統一感を出している。フィットネスジムに対するハードルの高さをできる限り下げることにこだわったという同店。普段使うときの心地よさを考え、五感に訴える仕掛けが各所に施されている。

ウェアやタオルも1階で買える

レジ前近くにトレーニングアイテムずらり
1階のファミリーマートの品揃えも、「Fit&GO」特別仕様になっている。低糖質のライザップコラボ食品のほか、プロテインやサプリメントの種類も豊富だ。さらに通常のファミリーマートには置かれていない「アンダーアーマー」の製品や、「WELEDA(ヴェレダ)」のボディケア用品を取り扱っている。ウェアやタオルも購入できるので、忘れ物をしても大丈夫。

ミッチリとプロテインバーやゼリー飲料などが陳列されている

自分の甘い心にムチを打ちながら、体を引き締めていくタイプのジムとは違い、「ふらっと行って気軽に運動」できそうな印象だ。「ストレッチだけをしに来てもOK」というハードルの低さ。ジム通いが続かなかった筆者にも、これならイケると思わせてくれる十分な内容だった。
入会は公式サイトで受け付けている。「Fit&GO」は今後5年で300店を展開予定。いずれ入会店舗以外の場所も利用できるようになるという。

【ファミリーマート】