
日本郵便は宅配便サービス「ゆうパック」について、受取人が依頼しなければ再配達を行わない運用に変更した。ネットでは「むしろ今までの翌日再配達が無駄だった」といった意見が寄せられている。
「ゆうパック」のサービス縮小は妥当?
これまで「ゆうパック」では荷物の受取人が不在だった場合、依頼がなくても翌日に再配達を行っていた。しかし今年3月から再配達の申し込みがあった場合にのみ、指定された日時に配達をするようサービスの内容を変更。再配達の依頼は公式サイト上でも受け付けており、「ご不在連絡票」を持っていればどこでも申し込みができる。
なぜこのようなサービス変更を行ったのか。3月14日に日本経済新聞 電子版は、「指定の時間に再配達することで荷物を渡しやすくし、従業員の負担を軽減する」と報道。無駄をはぶきドライバーなどの業務を少なくすることも狙いの1つのようだ。再配達に依頼を必須にしたのは大手では初となる。
以前と比べるとサービスが縮小されているが、ネット上では「やっとか! 以前はドライバーが頑張ってくれてたけど、正直不在票が溜まるのはストレスでしかなかった」「むしろ今まで依頼無しで勝手に再配達してたことが驚き」「ようやく不在通知を投函するためだけにドライバーを走らせるのが無駄だと気づいたか」と納得する人が多いようだ。
また「再配達を日時指定にするのもいいけど、不在時には宅配ボックスに入れてくれ」という意見も。しかし「ゆうパック」は昨年6月から戸建住宅に設置されている宅配ボックスへの配達を行っており、「盗難を防ぐため、アンカー等により躯体などへ固定されていること」などの条件を満たした宅配ボックスなら郵便物等を受け取ることができる。ちなみに昨年の5月には通販などで注文した商品は郵便局のロッカーで受け取れる「ほこぽす」というサービスも開始。「ほこぽす」の設置場所は一部郵便局に限られているが、今後は全国に拡大していく予定だ。
ドライバーの負担軽減に取り組む運送業
「ゆうパック」に限らず、昨今では運送業界全体がドライバーの負担を軽減する動きを見せている。