婚活で発見!モテないのに“謎の自信”を持った高学歴・高収入男

先日、ある失礼な男性と話す機会がありました。
彼は某有名私立大学卒業。
大手企業を経て、現在は外資系企業に勤める40代の男性です。
婚活についていろいろ聞かれていたので、筆者も答えていたのですが、ふと聞き捨てならないフレーズを口にしました。

「僕が本気で婚活すれば、正直どうにでもなると思ってるんだよ」

なんという自信でしょう!
彼の主張の根源には、現在の収入(恐らく1000万円超え)や今までの学歴などを加味すれば、いくらでも女性はひきつけられる。でも、そういった肩書に引かれた女性は嫌なので、今は婚活をしないという主張でした。

その話を聞いた際、筆者はいたたまれない気持ちになりました。
彼がモテるかモテないかは別として、そんな男と一緒になった女性は、確実に不幸だと思うからです。

婚活の場では、一定数「僕のスペックは高いんだから、うまくいかないわけがない」とでも言いたげな、謎の自信を持って臨んでいる男性を見かけます。
今回はリアルとマッチングアプリ、両方で出会った方の実例をご紹介します。


婚活の場で遭遇した女子ウケしない「謎の自信」


実績と自信があれば、ビジネスシーンではある程度はうまく事が運ぶでしょう。しかし恋愛とビジネスは違います。1番の違いが、ビジネスはお金を稼ぐという数字がゴールなのに対し、恋愛は信頼を得るという人間関係がゴールです。
それを加味せず、「俺は条件がいい!」「理論的には正解なはず」と突き進むと、女性からの無言の反感を買っている可能性があります。

謎の自信1:「昔はモテていた」という自負


とにかく出会いの場で見かけるタイプです。「20代まではモテていた」「彼女が途切れなかった」と、過去の恋愛事情を誇らしげに彼らは語ってきます。

彼らの中では恐らく「こんな年齢まで独身だけど、女性に免疫や経験がないわけじゃない」という気持ちを伝えたいのでしょうが、女性はしぐさや気遣い、会話から経験のレベルを見抜きます。
完全に自慢し損ですので、武勇伝は心の引き出しにしまっておきましょう。

謎の自信2:高学歴・高収入をひたすら押し出す


高学歴や高収入は、当然素晴らしい実績です。しかし、それらは、あくまでもあれば嬉しい条件であって、多くの女性にとって1番の条件ではありません。
料理に例えるなら、メインディッシュはやっぱり性格やテンポなど相性と言われる要素で、学歴や収入はメイン料理をより引き立てるワインのようなもの。
人によってはワインのない食事はありえないと思うでしょうが、お酒が苦手な人はそもそもワインを頼みません。
「俺は年収も学歴もある」と公言することは、すなわち「ウチはワインがすごいんですよ!」と聞いてもいないのに自慢するようなもの。
慎重な人であれば、「料理の前にワインを勧めるなんて、この店の料理は大したことないのでは」と勘ぐることでしょう。
良いものは香らせるくらいがちょうどいい。
ワインも年収も魅力の1つとして、ほんのり香らせるくらいにしておきましょう。

謎の自信3:男には人気!


同性の言う「可愛い」「カッコイイ」ほど、あてにならないものはありません。同じような理由から「友達(同性)が多い」というのも、異性との出会いの場においては、あまり自慢にも魅力にもなりません。
しかし男性の中には、よく「男友達は多い方なんで」と交友関係を誇らしげに語る人はいます。
彼らの心理としては、「ぼっちというわけではない」と言いたいのかもしれませんが、恐らく多くの女性は「友達多いのになんで出会いはないんだろう」と思うので、自信があっても口にするメリットは特にありません。



マッチングアプリで見かけた謎プロフィール


リアルな出会いの場では、モテ・条件・交友関係と、主張するものがわかりやすいですが、マッチングアプリで見かける実績&自信自慢には、どのようなものがあるのでしょう。

謎の自信1:すべての写真で愛車とパチリ!


写真と文章が主なアピールとなるマッチングアプリにおいて、やはり目に入ってくるのは「高収入」をいかにアピールするか考え抜いて掲載した写真です。最も分かりやすい方法が、「高級な愛車との2ショット」ですが、筆者が過去に見かけたある男性のプロフィールでは、掲載している写真全てが、複数台の外車とのショット。
職業は経営者とあったのでお金持ち度合いを伝えたかったのでしょうが、年収も職業も“自称”であるネットでは、くどい金持ちアピールには逆に胡散臭さすら覚えます。
実際彼は超ハイスペプロフィールが不評らしく、ウォッチしているとほぼ毎日投稿写真を追加していました。


謎の自信2:プロフィールで愛をポエム調で語りだす


プロフィール文でのアピールで過去見かけたのは、公務員をしている男性の、誠実すぎる愛のつぶやきです。
彼は読書や映画鑑賞などが趣味ということで、とても知的で文化的な雰囲気があったのですが、自己紹介文を読み進めると……なかなかのこってり感。
・僕は愛した女性は、命をかけても大切にします
・天気の思わしくない日には 二人でブランケットにくるまり 愛を語り合いたい
・大切な人がいると 何気ない散歩道がまるでパリのシャンゼリゼのように輝いてみえる

※実際にあったポエムのニュアンスはそのままに、筆者が表現を変えています

なんとも濃厚な愛の調べでしょう。とりあえずドン引きしてしまった彼の情熱と言葉遣いですが、きっと自分の愛の深さに自信がったのかもしれません。

謎の自信3:「俺を無視するとは何事か?」と逆ギレ


自己肯定感はモテる要素の1つですが、だからといって“俺”に自信がありすぎて、拒否する女性に逆ギレしてはいけません。
本当にあった話ですが、筆者の友人がマッチングアプリである男性と交流を持った際、事件は起きました。
何通かメールのやり取りをしたものの、合わないなと思った彼女はフェードアウト。
彼のことは忘れてしまったそうです。
すると数日後、彼から「こんにちは」「何していますか?」「メール届いてる?」「お返事ください」と、毎日押しの強めなメッセージが……。
彼女が無視していると今度は「メール返してよ!」「無視すんな!」「何がしたいわけ?」「サイトやめれば?」「アホくさっ」とクレームが。
確かに無視した女性側も悪いのかもしれませんが、マッチングアプリを利用していれば、途中で連絡が途切れるのはよくあること。女性は怖くなり彼をブロックしたそうですが、逆ギレするほど「俺」に自信があったのか……。彼の強気な態度に合う女性が見つかっていることを、祈るばかりです。

今回リアルな出会いの場とマッチングアプリでの謎の自信や実績をご紹介しました。
一人で婚活をしていると、自分がちょっと損するズレ方をしていることに、なかなか気づけないものです。
3月は別れの季節ですが、4月は出会いの季節です。ぜひ新しい出会いで不必要なドン引きをされぬよう、思い当たる人はちょっと振り返ってみましょう。
(おおしまりえ)