凄いことになった。
会場の盛り上がり最高潮。

Lick-G(→twitter)、4連続クリティカル。
そしてラスボス般若戦へ。

即興のラップバトル番組『フリースタイルダンジョン』5th season Rec1-4(→公式、→テレビ朝日、→Abema)で毎週火曜日深夜放送。
チャレンジャーが5人のモンスターを倒せば賞金100万円獲得の即興のラップバトル。
即興で、韻を踏みながら、言葉とリズムを相手にぶつける8小節2ターンの勝負だ。
3本勝負、2本先取で勝利。
ただし、判定が全員一致するとクリティカルとなり即勝利確定である。

先週、3連続クリティカルで
ACE(→twitter)
FORK(ICE BAHN)(→twitter)
輪入道(→twitter
を倒し、
呂布カルマ(→twitter)の登場。
超神回「フリースタイルダンジョン」Lick-Gがいよいよラスボス般若と激突
フリースタイルイラスト/まつもとりえこ

呂布カルマが
「デカくなったのは図体と態度だけ」
さらに
「お前のライブダダ滑り 自分のライムさえ追えてない
口パクがプロのやる仕事っすか」

とディス。
放送では、Lick-Gのライブはバトルの後だが、現場では先に行われていたようだ。。
Lick-G「図体だけ 賞金でおごってやる振る舞い酒」と返し、会場沸く。

「レゲエみたいにハメる事も誰でもできるこのラップ」と縦横無尽にリズムにのり、全能感を発揮。
さらに「生き写し」「息苦し」「既読無視」「キモくて苦しい」と韻を踏みながらも、文脈も自然。

ジャッジは、クリティカルでLick-G。
サ上さん思わず「すげぇ」。
いとうせいこう「リズムに対して完璧。(…)どうしたって押さざるをえない」

なんと。
クリティカル、クリティカル、クリティカル、クリティカル。
4連続クリティカル、すべてを蹴散らす。
いよいよラスボス般若の登場。
大塚バッティングセンターでウォーミングアップした般若と
Lick-Gの一戦である。

「おまえ半端じゃねぇなー」と嬉しそうな顔の般若。
「誰が逮捕? そんなの全然関係ねぇな」とか入れながら、
耳を塞ぐパフォーマンスをしているLick-Gに対して
「耳が痛い 違うね お前の存在が痛い」
とディスる。

「気合いと言葉と生き様だ 後は何だよ?言ってみな」という挑発には、Lick-Gノラず、
「気合いと言葉と生き様じゃなくて
それを音楽に乗せるのが俺らの役割じゃないのお」

と「のお」と語尾を伸ばし、
「会場ぉー 俺の才能おー」
ためて、
「開放おー!」
会場が爆発的に沸いて、
「それだけだぜ日本人ラッパー総選挙 勝つのは当然ぼく」
と、般若の曲「日本人ラッパー総選挙」タイトルを入れ込んでの勝利宣言。
4対1でチャレンジャーLick-Gの勝利。

ラウンド2。
「これが超楽しいHIP HOP」
そして
「俺今超楽しい」
ときて、
「さっさと俺を楽しませてくれよ」
と般若。
これに対して
「もう充分楽しませたからこの後は俺のアルバム聴いて」
に加えて
「アフターパーティにも行っとけ」
最後に
「新世代 俺が死んでも10年後 俺の音楽は生き残り続ける」
とシメる。
第2ラウンド、クリティカルでLick-Gの勝利。
全クリティカルで勝利だ。
般若、Lick-Gとかたく手を握り「お見事!」
「これをベースに新しいヒップホップが出てくるのではと感じる5戦でした」と、いとうせいこう。
硬くはっきりした韻、自然な文脈、そして最高のリズム。
ダンジョン2人目の制覇者Lick-G無双感が半端なかった。
すごいバトルであった。
(テキスト/米光一成 イラスト/まつもとりえこ
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