連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第10週「息がしたい!」第55回6月4日(月)放送より。 
脚本:北川悦吏子 演出:土居祥平

55話はこんな話


律(佐藤健)はトントン拍子に清(古畑星夏)と親しくなっていた。
鈴愛〈永野芽郁〉も正人(中村倫也)と2度目のデートが決まり浮かれていた。


このまま死んでもいい


どうやら恋愛週の幕開け。しょっぱなからラブラブの律と清の姿から。
これが朝から生クリームたっぷりのスイーツ食べているみたいな感じであった。

「清が自慢だから」と構内を歩くふたり。
学友が「ヒュー」と口笛を吹いてからかうところで、「二十歳の約束」(92年 フジテレビ)を思い出した。
牧瀬里穂が「ヒューヒューだよ!」と「ヒュー」を言葉に出して言うところが印象的だったドラマだ(坂元裕二脚本)。

清は律の部屋にもう当たり前のような感じで上がっている。
マニキュアをくすり指に塗ってもらう律。これは動物のニオイ付けのようなもの、彼女いますというような。
そんなとき清はふくろう会の写真を見つける。
楡野鈴愛を意識する清。
鈴愛の描いた清の絵まで見せられて、なにか思うところある清。

律「だって清 ヤキモチ焼いてるから。
こんなこと滅多にないから楽しんでおく」
清「君、意地悪だね」と抱きつく。

律「息できなくない?」
清「このまま死んでもいい なんて」

朝から(ドラマ上では午後1時台)清の絶対領域(太もも)が目立っています。
ちなみに、「死んでもいい〜♪」とミッチーこと及川光博が歌うのは「死んでもいい」。96年アルバム「理想論」に収録され、ライブの定番曲に。

鈴愛が選ぶのは、母かデートか


律くんが部屋に女の子を連れ込んでいることをつゆ知らず、晴(松雪泰子)はカーテン屋について彼に電話で聞いたあと、秋風ハウスの掃除に励む。
土鍋を見つけてご飯を炊いておにぎりをオフィスティンカーベルに差し入れ、鈴愛の部屋に青いカーテンを新調し、自分と鈴愛の写真を目立つところに配置。

ボクテ(志尊淳)とユーコ(清野菜名)は晴に、イタリアンのランチのコースのお食事券をプレゼントする。
親とうまくいっていないふたりは母の愛情に飢えていたようで、晴が理想的な素敵なお母さんに見えるのだろう。
鈴愛は左耳が失聴しているとはいえ、家族の愛情はふんだんに受けて育っていて、その点では恵まれているというわけだ。

だが晴は宇太郎(滝藤賢一)に仕事と称して呼び戻され急に帰ることになった。宇太郎は54話の感じだと寂しくなったのではないだろうか。
帰りに、もらった食事券でランチしないかと晴に誘われた鈴愛だったが、その日は正人とのデートで・・・
でつづく。
情報誌で映画をチェックしている正人がまたいい人ふうで、たらしに見えない。なんともつかみどころがないキャラを中村倫也はほんとにみごとに演じている。

「あさイチ」の朝ドラ評論家となったらしい華丸はデートを選ぶと予想したが果たして・・・。
「半分、青い。」55話。律(佐藤健)、絶対領域少女に「このまま死んでもいい」と抱きつかれる
『花に染む 1 』くらもちふさこ /クイーンズコミックス

清の凛とした弓道少女時代がなつかしくなった人は、くらもちふさこの「花に染む」 を読んで紛らわせようではないですか。
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