![LEGO BIG MORL、次の方向性を見据えた新曲「命短し挑めよ己」/インタビュー前編](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FExcite_media%252Fentertainment%252F2018%252FE1528287517936_976d_1.jpg,quality=70,type=jpg)
LEGO BIG MORLが前作の「一秒のあいだ」から約半年ぶりとなるニューシングル『命短し挑めよ己』をリリースした。キャッチーで印象的なタイトルに、一度聴いたら一緒に歌い出したくなるようなサビのメロディ、命令口調なのに優しさを感じる歌詞と、アンバランスなようで絶妙にバランスが取れた1曲となっている。
現在、今回のシングルのように、ロックとアコースティックを1回のライブで体感できるツアー『LEGO BIG MORL ~Acoustic & Rock~ TOUR 2018 「月と太陽」』を開催中の彼ら。ライブの準備の合間を縫って、メンバーのカナタタケヒロ(Vo&G)、タナカヒロキ(G)、ヤマモトシンタロウ(B)、アサカワヒロ(Dr)の4人に話を訊いた。新作の制作過程から、今後の展望まで、今のLEGO BIG MORLについて語ってもらったインタビューを、前編、後編の2回に渡ってお届けする。
ツアーで何かを鳴らしたい、っていう気持ちで作った
――皆さんのSNSなどを拝見していると、「命短し挑めよ己」は4月くらいに作業をされていたのかな、と。
ヒロキ:いつもなんやかんや作ったりはしているんですけど、明確にこの曲のためにっていう作り方をしたのがその辺りでしたね。
カナタ:ツアー(『LEGO BIG MORL ~Acoustic & Rock~ TOUR 2018 「月と太陽」』)が決まって、そこで何かを鳴らしたい、っていう気持ちの下で、曲作りは始めました。
ヤマモト:(5thアルバム)『心臓の居場所』(17年3月リリース)を作り終えてからは、去年の夏にも合宿をしたり、曲作りはしていてストックもあったんですけど、今回、新しいプロデューサーの涌井(啓一)さんとやるに当たって、せっかくだったら新しいものをゼロから作ろう、っていう話になって。時間的にはタイトだったんですけど、そこからキンタ(カナタ)主導で作って行きました。
――『心臓の居場所』はセルフプロデュースでしたが、このタイミングで新しいプロデューサーとやろうと思ったのはなぜですか?
ヤマモト:僕らの次の方向性として、キンタから出てくるものを軸にしたい、っていうのが、裏テーマ的にあって。キンタのメロディ発信で曲作りをするという。『心臓の居場所』とか、その前の(4thアルバム)『NEW WORLD』(14年10月リリース)とかは、僕が作ったトラックに、キンタの作ったメロディを乗せるっていうパターンも多かったんですけど、その方法はこの2作である程度やり尽くした感覚もあったんですね。
ヒロキ:まずはキンタと涌井さんで作業を始めて、僕らはキンタが頑張っているのを端から見ながら、いつでも対応できるように準備していて。それでデモが出来上がって、僕らも合流した感じです。「キンタがお世話になっています」みたいな。
――カナタさんは涌井さんとの作業はやってみてどうでしたか?
カナタ:楽しかったです。
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リズムが今までのLEGOにはないもの
――そうやって作られたデモを聴いたときの皆さんの印象は?
アサカワ:最初に聴いたときは、めっちゃ洋楽やなって思いました。あと、リズムが今までのLEGOにはないもので。ドラムにこだわって作ったと話には聞いていたんですけど、まさかこう来るとは思っていなかったんで。ドラマーとしては難しいやろうな、っていうのはありました。
ヤマモト:デモが3曲くらいあって、自分的にはこれだなっていう感じでした。もっと歌ものの曲もあったんですけど。
――決め手は何だったんですか?
ヤマモト:最近、自分的には邦楽ギターロックっていうカテゴリーにあんまり縛られたくないな、って思っていて。
カナタ:ふーん。
――「ふーん」って言ってますけど(笑)。
カナタ:いや、確かに、決め手は何やったんやろうな、って。
――カナタさん自身は決め手がなかったんですか?
カナタ:ありました。
ヒロキ:僕も大ちゃん(アサカワ)と一緒で、まずはリズムに耳が行って。このリズムはLEGOではしたことないな、っていうのと、これをカッコよくできるバンドが他にいないんだったら、これがいいなって。それから、さっき言ってたように、これまでLEGOで歌ってきたことを狙って作った曲でもあるから、この身体が自然と動いてしまうリズムの中で、重くもペラペラにもなりすぎずに、どうやって音が乗せられるか、挑み甲斐がある曲だな、とも思いましたね。初めてのリズム過ぎて、まだ僕らもどうやって動いていいのかわからん(笑)。なので、ライブでお客さんがどう動いてくれるのかを楽しみにしています。
――アレンジでの感想も聞かせてもらえますか?
アサカワ:デモ段階からリズムは決まっていたんですけど、バスドラとか、キックの位置だったりは決まっていなかったので、その辺りは自分なりに入れたいなっていうのを、涌井さんと話しながら入れて行きました。涌井さんがもともとドラムをやっていたこともあって、ドラムにこだわる人なんですよ。だから僕から何かを提案すると、すぐに反応が返ってきて、その作業も楽しかったですね。例えば、「ここの後半にキックを入れるのはどう?」って言うと、「それはいいと思う。でもこの一個は抜かそう」とか。そういうやり取りは今まで出来ていなかったので。今回、自分としては新しいリズムだったので、それをどう自分の中で置き換えて行くか、っていうのが課題としてあったんですけど、そうやって話し合いながらできたので良かったですね。
ヤマモト:ここ最近はキンタと一緒に曲作りをしていたので、こうやってわりと曲が完成した状態で初めて聴くっていうことが久しぶりだったんですけど、そのおかげで単純に自分のベースプレイに集中できました。ちょっと昔の感覚に戻ったというか。曲の全体像を見ながら、この曲に対する自分のアプローチを考えたら、わりとすぐにベースラインもできて。今までだと、そこからまた全体のアレンジについて考えたりもして、ベースというよりそっちに頭が行っちゃうこともあったんですけど、今回は最後までベースに集中できましたね。
ヒロキ:たぶん一番っていうくらい、ここ最近では他のメンバーが何をしているのかをちゃんと耳で捉えながらできた、っていう感じです。いつもギターが最後なので、その段階になってこんなフレーズが欲しい、あんなふうにしたいって言われて、それを必死で頑張るっていう感じだったので。もちろん今までもメンバーのことも気にしてはいたけど、もっとそっちに神経を使えたというか。
――それはメンバー以外の人にプロデュースしてもらったからですか?
ヒロキ:それもあるし、あとはプリプロの段階できちんと詰められていたっていうのもあります。それによってまず練習できる時間も増えたし、練習の合間にみんながどうしているかを見て、自分で考える時間もできたし。全体的に余裕がちょっとできました。
後編へ続く
(取材・文/瀧本幸恵)
リリース情報
New Single『命短し挑めよ己』
2018.5.16 配信リリース
○配信サイト
iTunes / Google Play / dwango.jp / music.jp / オリコン / OTOTOY / Mora 他
○サブスクリプション型配信サイト
Spotify / Apple Music / LINE MUSIC / AWA / Google Play Music / KKBOX 他
2018.5.20 ツアー&ライブ会場CD先行販売スタート
全3曲収録 / ¥1,300(tax in) / LEGO-81001
ツアー情報
【LEGO BIG MORL 〜Acoustic & Rock〜 TOUR 2018 「月と太陽」】
5月20日(日) 名古屋 CLUB QUATTRO
6月2日(土) 福岡 DRUM Be-1
6月16日(土) 札幌 DUCE
7月6日(金) 大阪 BIG CAT
7月16日(月/祝) 仙台MACANA
7月26日(木) 恵比寿ガーデンホール
8月5日(日) 恵比寿ガーデンホール ※追加公演
Official Site
https://www.legobigmorl.jp/