
東洋経済オンラインで公開された記事「グーグルが握っているあなたの『個人情報』」に、ITエンジニアらからツッコミが続出した。拡張子「.JSON」について「気味の悪い拡張子」などと記述されており、SNSなどでは「“.JSON”って結構使われてる拡張子でしょ」といった指摘が相次いだ。
それを受けてか「原文と乖離した訳となっておりましたので、中見出し及び本文内の表記を訂正致します」と6月7日14時45分に追記されている。
「.JSON」は意外とメジャーな拡張子?
6月6日に公開された同記事は、米紙ニューヨーク・タイムズの「Google's File on Me Was Huge. Here's Why It Wasn't as Creepy as My Facebook Data.」という記事を翻訳したもの。GoogleがFacebookよりも多くのユーザー情報を握っていることを示し、「Google Takeout」を使った個人情報の整理を推奨している。
この「Google Takeout」を使えば自分のデータをダウンロードできるのだが、翻訳記事では「<3> 気味の悪い拡張子」という中見出しで実際にダウンロードした時の様子を紹介。「グーグルからダウンロードしたファイルの多くは、開くのも読み込むのも難しい奇妙なフォーマットだった。たとえば、グーグル・マップのロケーション履歴(GPS座標と時間情報)は、『.JSON』という聞いたこともない拡張子のファイルに収められていた」と記されていた。
話題になったのは「気味の悪い拡張子」「『.JSON』という聞いたこともない拡張子」という表現。これにネット上では「昨今どのスマホアプリやWebサービスでも使われている『.JSON』を“奇妙”呼ばわりとは…」「『東洋経済オンライン』のサイトのソースにも“気味の悪い拡張子”が使われてるのに」「“JSON”が“ジェイソン”っぽいから気味が悪いとかそういう理由?」「.JSONさんかわいそう」といった声が上がっていた。
ビジネス・経済誌の謎IT語録
一方で「気味の悪い拡張子」という表現に関しては、「まあ一般の人にはあまり知られていない拡張子ではあると思う。“馴染みのない拡張子”って表現すればよかったんじゃないかな」「4文字以上の拡張子見るとモヤモヤしちゃうのはわかる。『.vsqx』とかも結構怪しく思えちゃうよね」「『.jpeg』と『.jpg』の違いもよくわからないから、この感覚すごい共感できる」と一部理解する人も少なくない。
そのほか「また新しいビジネス・経済誌のIT語録が生み出されてしまったな…」という声も。日経ビジネスオンラインは「NVIDIA」を「謎のAI半導体メーカー」と呼称。