
レシートを換金できるスマホアプリ「ONE」が6月12日、ワンファイナンシャルからリリースされた。現在高校3年生のCEO・山内奏人さんらが作り出した画期的なシステムだが、ネット上では期待と心配の声が上がっている。
レシートの情報“10円”は安すぎる?
同アプリの使い方は、コンビニなどで貰ったレシートをアプリのカメラで撮影。するとアプリ内のウォレットにすぐさま10円が振り込まれる。使用限度は1カ月300回までで、たまったお金は「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」など国内ほぼ全ての金融機関で出金可能。利用料金は、振込手数料の200円のみとなっている。ただし、出金には本人確認が必要で、運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、在留カードのいずれかのアップロードが必要だ。
なぜこのようなアプリを作ったのか。山内さんは「BUSINESS INSIDER JAPAN」の取材に、「レシートには究極のいろんなデータが含まれている。いつ、どこで、誰が何をいくら払って、いくらお釣りをもらって買ったのか。一人ひとりの購買行動やパターン分析ができるようになる」とコメント。蓄積されたデータを企業向けに販売していく狙いがあるという。
人によっては捨ててしまうだけのレシートに“価値”を付与する同プロジェクト。非常に斬新な取り組みだが、ネット上では「レシートに記載されてる個人情報を売るのは結構怖い」「買い物の時間とかまるわかりになっちゃうしなぁ…」「レシートの個人情報が“10円”は安すぎる」「流出とかが怖い」といった声が上がっていた。
また「レシートってレジの人の名前がフルネームで入ってたりするんだけど大丈夫?」との指摘も。
画期的なプロジェクトを応援する声も!
そうした声があがる一方で、「レシート収集アプリに心配している人は、ポイントカードでどれだけ個人情報を提供しているのか知らないのか?」「そもそも普段からレシートをしっかり管理してる人なんて少ないでしょ」「適当にレシートを捨てる人がいなくなりそうだから良いのでは?」といった意見も寄せられていた。
また「現状は色々な課題がありそうだけど、画期的な取り組みだと思うし続けてほしい」「みんなが捨てるものに価値を見出す発想は良いと思う。あとは個人情報の管理を徹底してくれれば」など、高校生起業家の挑戦を応援する人も少なくない。