韓国出身の5人組ロックバンド、N.Flying(エヌフライング)が、6月14、15日、神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで行われた『LEE JONG HYUN Solo Concert in Japan -METROPOLIS-』ファイナル公演のオープニングアクトに登場し、CNBLUEメドレーなどを披露した。
N.Flyingは、CNBLUEの事務所の後輩で、イ・スンヒョプ(Vo, Rap)、クォン・グァンジン(Ba)、チャ・フン(Gt)、キム・ジェヒョン(Dr)、ユ・フェスン(Vo)からなり、ラップ×ロックのミクスチャーを得意とするニュー・トレンド・バンド。
その成果を持って2015年5月には韓国デビュー、2016年2月には、日本メジャーデビュー。2017年には、韓国芸能界の話題を独占したデビューサバイバル番組『PRODUCE101 シーズン2』に出演したフェスンが新ボーカルとして加入し、現在の形になった。
ステージに登場した5人がポジションに着くと、ライブ定番曲「R U Ready?」が勢いよく始まる。リーダーのスンヒョプが右手を高く上げて、バンドと客席をあおると、ジョンヒョンのファンも総立ちで彼らを迎え入れる。インディーズ時代からFTISLAND、CNBLUEのオープニングアクトを担当し、主要アリーナでのライブも経験済みの彼らだけに、なかなか堂々としたステージングだ。
CNBLUEのヨンファが、入隊前最後のソロコンサートをソウルで行っていた同日に、初めてのワンマンライブを日本で開催していたN.Flying。「あまり会えなくなるのが悲しい」と、CNBLUEのカバー曲を演奏したが、このオープニングアクトでもCNBLUEのメドレーを用意してきた。
ロマンチックな「Between Us」は、スンヒョプとフェスンという2ボーカルのハーモニーが曲を美しく彩る。もちろん、ジョンヒョンのファンたちのコールも完璧だ。「You're So Fine」は、スンヒョプのラップが映えるN.Flyingらしいちょっとやんちゃなアレンジに。
オープニングアクトからステージに集中し、リズムに合わせてペンライトを振ってコールを入れてくれるジョンヒョン・ファンに、クールなギタリスト、フンも「みなさんのおかげで、興奮しました! ジョンヒョン先輩のオープニングアクトができて、感無量です」と笑顔を見せる。「ジョンヒョン先輩のライブでは、初のオープニングアクトです。
ラストは、フェスンが加入して初の活動曲となった「The Real」で締めくくったが、この曲は、突き抜けるようなフェスンのボーカルと、スンヒョプの低音とラップとの対比といったボーカルのコンビネーションが秀逸だ。グァンジンはサビでベースを高く上げて士気を高めると、フェスンはステージの端から端まで走り回る。スンヒョプとグァンジンが肩を組みながらプレイしたりと、余裕のステージングを見せる。最後はドラムのジェヒョンのところに全員が集まりフィニッシュを決めると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
N.Flyingは、CNBLUEやイ・ジョンヒョンとは異なる音楽性のバンドであるが、バンドだけが生み出せるファンとの一体感は、どんなバンドでも共通のものだ。CNBLUEファンには、同じFNCファミリーとして暖かく迎えられているN.Flyingであるが、彼らにとっては大きな会場で、自分たちのファンではないオーディエンスの前で演奏するのは、大きなチャレンジであり、武者修行ともいえるものだろう。
3月の初ワンマンから4ヵ月、7月のワンマンでは初の2Daysに挑戦するN.Flying。MCでも言ったとおり、2日間違うメニューで臨む。
(取材・文/坂本ゆかり)
≪ライブ情報≫
【N.Flying ONE MAN LIVE IN JAPAN-THE REAL II- ・ -THE REAL III-】
2018年7月26日(木)マイナビBLITZ赤坂
※N.Flying ONE MAN LIVE IN JAPAN-THE REAL II-
2018年7月27日(金)マイナビBLITZ赤坂
※N.Flying ONE MAN LIVE IN JAPAN-THE REAL III-
■N.Flying オフィシャルサイト