聖地巡礼とマイマップ


俺は年に一度くらいの頻度で、アニメや漫画の舞台となった場所の「聖地巡礼」を行っている。

2017年は『聖闘士星矢』の聖地巡礼ということでアテネへ行ってきた。

聖地巡礼前の「Googleマイマップ」作りが現地の自分を救う(骨しゃぶり)


2016年は『ユーリ!!! on ICE』の聖地巡礼でバルセロナへ行っている。


聖地巡礼前の「Googleマイマップ」作りが現地の自分を救う(骨しゃぶり)


これらの記録はブログにまとめているので詳細はそちらを見てもらいたい。

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さて、このような聖地巡礼を行う上で欠かせないのが、Googleマップの「マイマップ」である。

https://www.google.co.jp/intl/ja/maps/about/mymaps/

これはGoogleマップに自分でスポットやメモの追加ができ、それを共有できるサービスである。

この記事では、なぜ聖地巡礼にマイマップが必要なのかを、実際に俺が作成したマイマップを例に挙げつつ解説していく。

マイマップの利点


マイマップを使う理由、それは聖地巡礼というプロジェクトの「計画」「実行」「共有」という全ての段階で活用することができるという点にある。そこで、マイマップが各段階でどのように使えるのかを説明しよう。


1. 計画


聖地巡礼の計画を立てる時にまず行うのは、聖地を列挙することである。聖地の数や場所を調べ上げ、自分が行くところを決めるのだ。


ここでマイマップがまず役に立つ。マイマップに聖地を登録していくと、各聖地の位置関係が視覚化される。これが重要なのだ。

例えばイタリアにある『ジョジョの奇妙な冒険』の聖地を見てみよう。



聖地はイタリア各地にあるが、特にローマ、ナポリ、ヴェネツィアに多い。そして視覚化されたことで、その3つはかなり離れた位置にあることが言葉ではなく心で理解できる
このように距離感を把握してから、行くべき場所を決めるべきだ。

また地図にプロットしたことにより、巡礼のルートも決めやすくなる。どうせ巡礼するならば作中と同じく “ナポリ→ローマ近郊→ヴェネツィア→サルデーニャ島→ローマ” と行きたい。しかしこのルートは相当に無駄が多いのだ。あくまでも作中通りに行くか、効率重視で行くか。これを決めるにもマイマップは助けとなる。


この視覚化に関しては、紙の地図に記入してもある程度は達成できる。しかし、紙の地図は縮尺を自由に変えられないという問題がある。一つの都市レベルならば問題ないが、上の例のように国レベルとなると、一枚に書き込むというのは無理がある。やはりデジタルでやるのが一番いい。


2. 実行


巡礼中こそマイマップが最も役に立つ時である。なんといってもマイマップはGoogleマップの機能である。つまり主な利点として以下が挙げられる。


・スマートフォンで使える
・現在位置から聖地へのルートが分かる
・公共交通機関の乗り換え案内がある

これによって不慣れな土地でもスムーズに移動することが可能となる。例えばバルセロナへ『ユーリ!!! on ICE』の聖地巡礼をした時、マイマップのおかげで俺はタクシーを一度も使わなかった。



バルセロナはメトロを始めとする公共交通機関が充実しており、いくつかの路線を乗り継ぐことによって簡単に目的地へたどり着くことができた。経路はマイマップで登録した場所をタップするだけで分かる。なので予定を変更するのも簡単だ。実際、その時の気分や体調によって俺は行きたい場所を決めて行動していた。


3. 共有


聖地巡礼が終わった後にもマイマップは役に立つ。それは情報共有としてだ。

マイマップは様々な方法で共有できる。SNSにリンクを貼るでもいいし、この記事のようにサイトへ埋め込むことも可能だ。そうすることで自分がどのような旅行をしたのか説明しやすくなる。

また、共有のレベルもコントロールすることができる。不特定多数に見られたくないという人も安心だ。


聖地巡礼前の「Googleマイマップ」作りが現地の自分を救う(骨しゃぶり)


さらに共有に関して推したいのは、他人の作ったマイマップをコピーし、自分専用に編集できるという点である。これによって誰かがマイマップを公開していれば、自分で0から作る必要はない。

俺のマイマップだと『ジョジョの奇妙な冒険』の東北地方のマップがそれにあたる。



この地図は元々「ジョジョマップ」という別の誰かが作ったマイマップをベースにしている。元のマップでは東北だけでなく、関東や名古屋のスポットも掲載されていた。しかし仙台旅行に使おうと考えていた俺にとっては不要な情報である。なのでこのマップをコピーし、不要なスポットを削除、さらに最新の情報を付け加えた。

このようにマイマップならば共有が簡単で、しかも他の人が簡単に再利用することができる。みんなが同じことで苦労する必要はないのだ。作ったマップは積極的に公開してほしい。

終わりに


これを読んでもマップを作るのは面倒だ、と考える人もいるだろう。そういう人に言いたい。聖地巡礼は準備が肝心だ、と。これは俺の経験に基づくものだ。

現地では疲労と興奮で冷静な判断は出来ない。しかも時間は限られている。きっちり準備をしておかないと、目的地にたどり着くことさえ難しくなるのだ。実際、2015年に『ヒストリエ』の聖地巡礼でトルコに行ったときは、イスタンブールの旧市街で道に迷ってしまった。発熱と嘔吐で苦しんだ翌日のことである。

なので現地で迷うことが無いよう、マップを作成しておきたい。行くべき場所を網羅したやつを。バルセロナの時アニメと同じ構図で写真をとるために、撮影地点まであらかじめ登録しておいた。そうしておくことで、現地で考えなければいけないことを減らしておくのだ。

なので俺はこれからも聖地巡礼の度にマップを作成し、共有していくつもりだ。みんなにもぜひやってもらいたい。俺が参考にするために。

(骨しゃぶり)